富士通がアイシンとの激闘を制し4度目の優勝[皇后杯ファイナルラウンド/バスケ]
「苦しい戦いとなりましたが、選手たちがディフェンスで我慢し続けてくれました」と富士通のBTテーブスHC。キャプテンの宮澤も「前半、渡嘉敷選手のところで来ると分かっていたのに、そこでやられてしまい、逆にそこ(渡嘉敷)に寄って、相手に3Pシュートを決められたりと、守るべきところを守れなかったことは今後の課題なのかなと思いますが、後半そこを修正してアジャストできたのはこのチームの強み」と、想定外の前半から、後半の我慢を乗り越えてつかんだ勝利を振り返る。 アイシンの戦いぶりも見事だったが、それを凌ぎ、勝ち切った富士通の強さもまた深みを増した。「今シーズンの目標は2冠」とテーブスHCも、選手たちも口にする。「リーグ後半戦へ向けての課題も多く見つかりました。選手一人一人がステップアップしなければ」と町田。一つ目の目標を達成した富士通は、Wリーグ連覇に向け、さらなるレベルアップを遂げていくに違いない。 一方、敗れはしたもののアイシンの快進撃は特筆に値する。梅嵜英毅HCは「悔しい思いが強いです。(準備した作戦が)予想以上にはまっていたので怖いイメージもありましたが、選手たちもスタッフを信じてゲームプランを遂行してくれました」と大一番に懸けた思い、負けた悔しさ、善戦した手応えと複雑な心中を吐露した。チームをけん引した渡嘉敷も「15年連続して皇后杯のファイナルの舞台に立たせてもらいましたが、今年は初めて違う色のユニフォームを着てのことでした。一試合、一試合チームの成長を感じていましたし、それだけにあと一歩届かなかったことが悔しいです」と、成し遂げたことへの充実感、成し遂げられなかったことへの悔しさを口にした。 「去年の決勝はデンソーさんにやられた感じが強かったので、銀メダルは飾りもしなかったのですが、今回の銀メダルは、自分の第2章の始まりのメダルなので、しっかりと飾って、この気持ちを忘れずにやっていきたい」と新たな挑戦の手応えを語る。皇后杯を終え、迎えるWリーグの後半戦に向け、注目すべきチームがまた一つ増えたようだ。 --------------------------------------------------------------------------------------------------- 第91回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会 ファイナルラウンド 大会方式:トーナメント戦によるノックアウト方式 競技規則:大会各ラウンドとも開催時における最新のバスケットボール競技規則で実施する。但し、2次ラウンド以降は「2025 バスケットボール競技規則 主な変更点」を適用する。※現状においては「2024バスケットボール競技規則 (Official Basketball Rules 2022)」 を最新とし、プレーヤーが競技中に身につけるものは、原則として日本バスケットボール協会の「競技規則 第4条4-4その他の身につけるもの」に準ずる。但し、コンプレッションウエアの着用については、1次ラウンドから認める。 使用球:モルテンB6G5000 出場チーム:女子総数:61チーム 大会日程:2024年12月11日(水)~15日(日) ※12月13日(金)はレストデーのため試合予定なし 会場:国立代々木競技場 第二体育館 (東京都渋谷区) 大会オフィシャルサイト:https://zennihon2024-25.japanbasketball.jp/