大手スーパー「ベイシア」が館山に出店計画 2025年5月オープン予定 地元説明会を23日に開催(千葉県)
東日本を中心に130店舗余りを展開するスーパー「ベイシア」(本部・前橋市)が、館山市に新規出店する計画を進めていることが分かった。2025年5月のオープンを目指し、今月23日に市内で地元説明会を開く。出店すれば、安房地域では2店舗目、県内では23店舗目となる。
同社は説明会の開催について、10月半ばに新聞折り込みでチラシを配布し、告知した。房日新聞の取材に対し、「公表している資料以外には詳細は明らかにできない」としているが、この資料によると、出店を計画しているのは、国道127号の東側に当たる館山市高井。同じ企業グループのホームセンター、カインズ館山店の南側に隣接する、現在は休耕田になっている敷地に、約2300平方メートルの店舗を建設し、97台分の駐車場、21台分の自転車置き場を備える。開店時間は午前6時半~午後9時半で、主な販売品目として食品と日用品を挙げている。 大規模小売店舗立地法に基づき、9月4日に県に店舗新設を届け出た。10月23日の説明会も同法の規定に基づくもので、同市北条の県南総文化ホール大会議室で午後2時開始と7時開始の2回、同じ内容で開催するとしている。 ホームページによると、同社は1997年3月に営業を開始。資本金は約30億円。本拠地の群馬県内を中心に千葉、東京、神奈川、茨城など関東地方のほか、北は福島から西は静岡、愛知、岐阜、滋賀など1都14県に、今年2月末現在で133店舗を展開し、従業員数は正社員、パート、アルバイトなどを含め計1万1000人余り。2024年2月期の売り上げは3218億円にのぼる。 県内には北部を中心に現在22店舗があり、安房地域では2003年に県内初出店となる鴨川店を開店した。 館山市内では現在、同社のほか大手ディスカウントチェーン店も出店準備を進めており、今後、地域の経済状況や消費者の動向に大きな影響が出る可能性がある。 同社は、カインズの他、衣料小売りのワークマン、生活関連雑貨のハンズなどと形成している企業グループの中核にあたる。 (斎藤大宙)