都知事選が告示 史上最多56人が立候補、東京都の課題は?【Nスタ解説】
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任期満了に伴う東京都知事選挙が20日、告示され、17日間にわたる選挙戦がスタートしました。 【写真を見る】都知事選が告示 史上最多56人が立候補、東京都の課題は?【Nスタ解説】 ■「掲示板」スペースが足りない問題 49人目以降の候補者は自ら増設 加藤シルビアキャスター: 20日に告示された東京都知事選挙。投票日は7月7日です。 注目されているのは、その立候補者数です。過去最多となった前回(2020年7月)は22人でしたが、今回は56人。前回より2倍以上も増えているということです。 そして注目されているのが、掲示板不足です。もうすでに都内に設置されていて、見たことがある方もいらっしゃると思いますが、この掲示板は48人分までしかスペースがないということです。 足りない分は増設すると決まっていますが、どこに貼っていくのか?まずは下のスペースに貼っていき、下にスペースがなかった場合には左右に貼っていき、上にも少し貼るということです。 ただ、左右にもスペースがなかった場合には、上の部分に貼っていくと発表されています。 また、設置の仕方についても、候補者自身が貼ると発表されています。東京都選挙管理委員会によると、49人目以降の候補者にクリアファイルを支給して、2枚ほど重ねて、候補者側がポスターやクリアファイルを貼る作業をしていくということでした。 ただ、ポスター掲示板は都内に1万4230か所あります。Nスタが取材した都内の自治体の担当者は「現時点で公平性と設置後の安全性に懸念を抱いている。設置場所が困難な場合の基準が候補者に委ねられていると認識しており、公平性が担保されるのか疑問」だと話していました。 ホラン千秋キャスター: 掲示板のポスターの枠は、いつも余っていることがありませんか? TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん: だいたい事前の受付があり、それより少し多めに作るのですが、今回は事前の受付がギリギリになってしまったり、それ以上の人が来たりしたということです。 ポスターの部分をビジネスに活用するなどという動きが一部にあるとすれば、やはり選挙の趣旨に反するわけですから、将来は何らかの規制が必要になってくると思います。