【高校野球】東洋大姫路は阪下漣投手が90球完封で17年ぶりの準決勝進出 市和歌山は17安打10得点の猛攻でコールド勝ち ベスト4出揃う【秋季近畿大会】
智弁和歌山・中谷監督「渡邉が我慢してよく立ち直ってくれた」
智弁和歌山の中谷仁監督が「1回が嫌な形の失点だったが、渡邉が我慢してよく立ち直ってくれた」と振り返ったように、渡邉投手は2回以降はリズムよく丁寧なピッチングで滋賀学園に得点を許しません。 そして3回、5回と渡邉投手の力投に、打線が粘り強いバッティングでこたえます。3回、2アウトから5番・山田凜虎選手の三遊間をしぶとく破るタイムリーヒットで勝ち越すと、6番・黒川梨大郎選手は、浅めに守っていたセンターの頭上を越えるタイムリーツーベースで2点をリードします。 さらに5回も2アウトからチャンスをものにします。2アウト1塁3塁の場面で、7番・大谷魁亜選手がライト前へタイムリーヒット。この回途中から登板した滋賀学園のエース・長崎蓮汰投手から8番の渡邉投手自らもタイムリーを放って点差を4にひろげました。 渡邉投手が「3年生が各ポジションにサポートメンバーやコーチとして入っていただいて、本当にいい練習ができている」と話した智弁和歌山。この後7回にも1点を加えて7対2と粘り強くかつ安定した戦いぶりで、大阪桐蔭を倒して自信をもってこの試合に臨んできた滋賀学園を突き放しました。「この勝利で、3年生の方々に本当にいい報告ができる」、智弁和歌山が難敵を下してセンバツ出場に大きく近づくベスト4進出です。 近畿大会準々決勝は、10月26日に滋賀短大付属を4対1で下した奈良の天理に続いて、東洋大姫路、市和歌山、智弁和歌山の4校が勝利してベスト4に進出。天理対東洋大姫路、和歌山県勢2校の対決となった準決勝は、11月2日に行われます。 【秋季高校野球近畿大会 準々決勝】 天理(奈良) 4-1 滋賀短大付(滋賀) 東洋大姫路(兵庫) 4-0 大阪学院大高(大阪) 市和歌山(和歌山) 10-0 立命館宇治(京都)※6回コールド 智弁和歌山(和歌山) 7-2 滋賀学園(滋賀) 【準決勝】開催日:11月2日(土) 会場:ほっともっとフィールド神戸 天理(奈良) 対 東洋大姫路(兵庫) 午前10時試合開始 市和歌山(和歌山) 対 智弁和歌山(和歌山) 午後0時30分試合開始(予定)