新たな変異株は死者の8割以上が子ども WHOが緊急事態を宣言の「エムポックス」震源地のコンゴ民主では日本のワクチンに期待【news23】
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水ぶくれを伴う発疹が特徴の感染症「エムポックス」。おととしには、日本でも200人以上が感染。今年、流行しているものは子どもの致死率は5~10%とも言われています。WHOから“緊急事態宣言”が出る中、その震源地のコンゴ民主共和国を取材しました。 【写真を見る】新たな変異株は死者の8割以上が子ども WHOが緊急事態を宣言の「エムポックス」震源地のコンゴ民主では日本のワクチンに期待【news23】 ■「エムポックス」感染拡大の震源地へ 豊かな鉱物資源に恵まれ、急速な経済成長を遂げているコンゴ民主共和国。アフリカ大陸第2位の国土と、9900万人を超える人口を有します。 そのコンゴでいま、「エムポックス」の感染が拡大しています。首都・キンシャサの病院にある、「エムポックス」患者専用の病棟を訪ねました。 ここで治療を受けているのは28人。通された小さな部屋には、女性たちが横たわっていました。扇風機だけで暑さをしのいでいます。 記者 「病室には4人が寝ていますが、十分なスペースもなく、とてもじゃないですが快適な空間だとは言えません。治療に適した空間だとは、とても言えないような環境になっています」 女性に目をやると… 記者 「エムポックスの特徴である、体中に発疹ができています」 ■致死率の高い変異株が感染拡大 WHOが緊急事態を宣言 「エムポックス」は、かつて「サル痘」と呼ばれた感染症で、2022年に欧米を中心に流行。日本でも、200人以上の感染が報告されました。 エムポックスウイルスには、致死率が高いとされる「クレード1」と、致死率が低い「クレード2」の大きく2つの系統があります。 2022年に世界的に流行したのは、「クレード2」のウイルスでした。 流行は一時収まったものの、「クレード1」の新たな変異株の感染が、今年に入ってコンゴから広がっていることから、WHO(世界保健機関)が“緊急事態宣言”を発表。 今年8月にアフリカ以外で初めてとなる感染例がスウェーデンで確認されました。その後、10月にはイギリス、先週にはアメリカで確認されるなど、今年だけで2万人以上の症例が報告されています。 特に懸念されるのが、子どもたちへのリスクです。