「パンダ」なのに鳴き声は「ワン!」だった? 楓浜の愛くるしい赤ちゃん時代を写真で振り返る
鳴き声はまさかの「ワン」! コロナ禍で育っていく様子も(2021年1月24日、63日齢)
ジャイアントパンダの雌の赤ちゃんの体重は24日、3キロを超えました。生後2か月を過ぎて、前脚で踏ん張り、上体を起こす姿もよく見られるようになりました。木箱の中を隅々まで動き回るなど、少しずつ力強さも備わってきています。母親の良浜の腕から抜け出る時もあります。でも、良浜は寝ていても赤ちゃんを引き戻します。 赤ちゃんは徐々に目が見えるようになってきたようです。目の前を通り過ぎるものに驚くと大きな声で「ワン」と鳴くこともあります。スタッフが構えているカメラに少し目線が合っているように見えます。 パンダの赤ちゃんの一般公開は1月下旬に予定されていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、11都府県に対する緊急事態宣言の期限の2月7日以降に、アドベンチャーワールドが判断します。アドベンチャーワールドの広報を担当する長谷川穂波さんは、「アドベンチャーワールドでは毎日、動画や写真でパンダ親子の様子を公開していますので、お楽しみください。一般公開は決まり次第、ホームページでお知らせします」と話しています。
「楓浜」に命名(2021年3月18日、116日齢)
雌のパンダの赤ちゃんは18日、「楓浜(ふうひん)」と名付けられました。昨年11月22日の「いい夫婦の日」に生まれ、名前には秋に美しく色づく楓(かえで)のように育ってほしいとの願いが込められています。 命名セレモニーは午前10時半から施設内の「ビッグオーシャン」で行われ、約800人のファンが参加。書道家が180センチ四方のパネルに「楓浜」と毛筆で書くと、歓声が上がりました。 新型コロナの影響で、これまでアドベンチャーワールドで生まれたパンダの赤ちゃんの中で、名前が付くのが最も遅くなった楓浜。アドベンチャーワールドの飼育スタッフはこれまで「チビちゃん」などと呼んでいたそうですが、さっそく「ふうちゃん」と話しかけたそうです。 楓浜は最近、足腰の力が強くなり、歩くスピードが速くなっています。母親の良浜に似たおてんばで、スタッフが目を離すとあちこち探検し始めるといいます。 「パンダの赤ちゃん命名委員会」のメンバーだった飼育スタッフの品川友花さんは「かわいらしい名前が付いてうれしく思います。楓浜はコロナ禍に生まれた希望の光。元気に育ってほしいです」と話しています。
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