トヨタ「イスト」、米重視で3ナンバー化の2代目は30万円超も価格上昇、日本人気ダダ下がりで販売終了【今日は何の日?4月29日】
●北米重視でボディの拡大が日本では裏目に
2代目が日本で評価されなかった理由は、米国を意識してボディが大きくなり、3ナンバー化されたことに尽きると思われる。 日本では、3ナンバー車は、大きくて高級車というイメージがある。コンパクトカーでデビューしたのに3ナンバーサイズになり、価格も大きく上昇し、しかも排気量が1.8Lであれば税制的にも不利になる。これらのことが、日本のユーザーには許容できなかったはず。 さらに、当初の狙いであったコンパクトカーとSUVの中間的なスタイルも、ボディが大きくなったことで中途半端な位置づけとなってしまい、人気を落とした要因ではないだろうか。 グローバル基準としては妥当なボディ拡大であっても、日本市場ではやや大きすぎてターゲットにズレが生じ、人気が獲得できないということはよくあること。2代目イストはその典型で、グローバル化が日本市場では裏目となったと思われる。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
竹村 純
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