高丘陽平は桁違いのMLSで何に驚いた? 現地で感じる大谷人気、サッカーの立ち位置、日本人GKの危機感も「レベルは上がっていかない」
「日本人の価値を示すためには『力を発揮する場所』が大事」
高丘がカナダに渡った直後、日本で話題となったのが語学力だ。通訳を付けることなく、およそ3分のインタビューに英語で対応し、高い順応性を見せつけた。かねてより海外挑戦を意識し、コツコツと勉強を重ねていたのだろうか。 ――◆――◆―― ――学生時代からある程度、英語に自信があったのでしょうか? 「学校の勉強をしていましたけど、全く喋れなかったです。2022年からちゃんと英語の先生に付いてもらって勉強して、そこからある程度は相手の言っていることが分かって、伝えたいことが伝えられるようになりました。語学に関してはまだまだ勉強中です。もっともっと高めていかなきゃいけないと思っています」 ――カナダとアメリカで英語に違いは感じますか? 「バンクーバー、カナダの訛り、方言みたいなものはあるらしいんですけど、チームにいてあまり感じないです。アメリカ人の選手もいれば、カナダ人の選手もいたり、ヨーロッパの選手もいれば、ラテン系の選手もいたり。アメリカとカナダの違いはあんまり分からないです」 ――英語以外は? スペイン語に触れる機会も多いですよね。 「ラテン系の選手は基本スペイン語なので、英語とスペイン語が一応、公用語みたいな感じです。スペイン語もちょっと勉強していますが、もっともっとやらなきゃいけませんね」 ――少し話を広げて、サッカーに限らず、海外で働く一番のメリットは何でしょう? 「日本人が日本人の価値を証明する、示すためには、日本人の中にいるのではなくて、外で活躍しないことには価値や重要性は示せないと思うので、だからこそ外に来る必要があると思います。言ってしまえば、日本人が日本人の中で成功するのは当たり前というか。もちろん成功は簡単ではなく、日本人の中で活躍しないと海外には出られないですけど、日本人の価値を示すためには、『力を発揮する場所』が大事になると思っています」
「イチローさん、ダルビッシュさん、大谷さんに色々質問してみたい」
北米では4大プロスポーツリーグと言われるMLB(野球)、NBA(バスケットボール)、NFL(アメリカンフットボール)、NHL(アイスホッケー)が高い人気を誇る。MLBでは御存知、大谷翔平が大活躍中だ。 リオネル・メッシの参戦でもう一段階ブーストしたMLSの立ち位置は、現状どこにあるのか。 ――◆――◆―― ――肌感で、現地で一番人気のスポーツは何ですか? 「僕の感じだと、アメフト、こっちで言うフットボールが一番かなと。やっぱりスーパーボウル(NFLの優勝決定戦)はほとんどみんなテレビ、というよりパブで見ています。僕もスーパーボウルはチームメイトの家で一緒に見ていたので、僕の肌感的にはアメリカンフットボールがアメリカ、カナダでは一番かなと思いますね」 ――サッカーもかなり盛り上がってきている? 「すごく盛り上がってきていると思います。カナダは土地が広くて公園もいっぱいあって、公園も日本のような土じゃなくて、芝というか、整えられた芝じゃないですけど、ちゃんとサッカーができるような芝生なので、そういった環境面はすごく羨ましいですね」 ――日本は大谷翔平フィーバーに沸いています。北米で最も有名な日本人アスリートは? 「こっちに来て言われたのは、大谷選手はもちろんですけど、イチローさん。試合前に相手のキーパーの選手に『俺はイチローのビッグファンなんだよ』『やっぱりイチローすごいよな』みたいな感じで言われたりしました。あと野茂英雄さんの名前も何回か出てきました。でもやっぱり大谷さん。今、色々ホットなニュースもありますけど、大谷さんの名前を聞くことがやっぱり多いですかね」 ――現地の野球選手との交流はありますか? 「いや、ほとんどないですね。バンクーバーに野球チームがないので。イチローさん、ダルビッシュさん、大谷さんと一緒にご飯を食べて、色々と質問してみたいですね」
【関連記事】
- 「本当にタフ」「日本とは桁が違う」高丘陽平が語るMLSのリアル。助っ人守護神の難しさも「普通じゃ駄目。常に問いかけている」
- MLSで好守連発の高丘陽平、日本代表入りを熱望!「貢献できる自信や感覚がある」「今年中に入りたい。6月に呼んでもらえるように」
- 「日本と全く違う。韓国はすごく…」齋藤学が海外との差を激白!豪州の野球人気度に衝撃「マナブ明日、野球見んだってさ!みたいな」
- プロ入り直後は英語もダメだった川島永嗣が、7か国語を操れるようになるまで。なぜ今も学び続ける? 最も難しいのは「フランス語」と即答
- 「面白かったのは…」メッシの英語力をマイアミ同僚がぶっちゃけ! お茶目な性格も明らかに!ブスケッツはMLSに興味津々