初出場の四国ILジュニアが「女子力」で決勝トーナメント進出 NPB12球団ジュニアトーナメント
「NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP 2024 ~第20回記念大会~」予選トーナメント2日目が27日、神宮、ベルーナドームの両球場で行われた。 招待チームとして初参加している四国アイランドリーグplusJr.は、くふうハヤテJr.と対戦。先発した女子右腕の堀川緒夏(しょか)投手(小6)が五回2死までノーヒットノーランの快投。打っては平村碧唯(あおい)内野手(小6)の先制適時打で、2-0で勝利して開幕2連勝で決勝トーナメント進出を決めた。 堀川は「神宮は夢見ていたマウンド。自分もここに立ちたいと思っていた。ノーヒットは意識しないようにしていましたが、五回にヒット打たれて、やっぱり気持ちが下がった(笑)」と振り返った。自宅は高知県東部の芸西村。人口わずか3500人余の園芸農村で、県外でジュニアチームの練習があるときは両親が運転する車で片道2時間をかけて合流した。「自分で考えた」と左脚を上げるタイミングを変えるなど、フォームで緩急をつける投球術が光った。 二回2死二、三塁で先制の二塁内野安打を放った平村は「絶対に打ってやろうと。バットを立てて、ボールの上を叩くことを心掛けました。女子も男子に負けずに思い切りプレーできている」と胸を張った。 元日本ハムの駒居鉄平監督は「価値ある1勝。堀川は強気の投球、逃げない投球が魅力。当初は三回までの予定でしたが、ノーヒットが続いていたので続投させました」と話した。(東山貴実)