菅田将暉主演『Cloud クラウド』に名バイプレイヤー8名、松重豊は11年ぶりに黒沢清監督作へ出演
菅田将暉と黒沢清監督の初タッグが実現した9月27日(金)公開映画『Cloud クラウド』の新たなキャストが解禁され、赤堀雅秋、吉岡睦雄、三河悠冴、山田真歩、矢柴俊博、森下能幸、千葉哲也、松重豊ら実力派バイプレイヤー8名の出演が発表された。 【全ての写真】菅田将暉主演のサスペンス・スリラーを一層不穏に際立たせる日本が誇る実力派バイプレイヤーたち 本作は、『スパイの妻』(20)で第77回ベネチア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した黒沢清監督の最新作で、憎悪の連鎖から生まれる“集団狂気”を描いたサスペンス・スリラー。 菅田が演じるのは「ラーテル」というハンドルネームを使い、転売で稼ぐ主人公・吉井良介。仕事が軌道に乗り出した矢先、彼の周囲で不審な出来事が重なり、これまでの「日常」が壊されていく。さらに吉井の謎多き恋人・秋子役を古川琴音、吉井に雇われたバイト青年・佐野役を奥平大兼、ネットカフェで生活する男・三宅役を岡山天音、吉井が働く工場の社長・滝本役を荒川良々、そして吉井を転売業に誘う先輩・村岡役を窪田正孝が演じる。 今回出演が明らかになった松重豊は、ドラマ『どうする家康』や映画『青春18×2 君へと続く道』のほか、ラジオのパーソナリティーやエッセイの執筆など様々なフィールドで活躍する日本を代表する名バイプレイヤー。松重は2021年にデジタルリマスター版が公開された黒沢清監督作の『地獄の警備員』で映画初主演。警備員の富士丸を演じ業界に名を響かせた後は、黒沢組には『カリスマ』『リアル~完全なる首長竜の日~』に出演、今回の『Cloud クラウド』へは11年ぶりの出演となる。 ほかにも新たな解禁キャストにはさまざまな分野で活躍する実力派バイプレイヤーが勢揃い。今にも倒産しそうな町工場の社長・殿山宗一役に劇作家の赤堀雅秋。演劇以外でも『葛城事件』など映画監督としても作品を発表し、役者としてもドラマ『不適切にもほどがある!』などに出演、黒沢組にはこれまで『贖罪』『岸辺の旅』に出演している。 その殿山の妻・千鶴役は大河ドラマ『どうする家康』に出演、多くの映画・ドラマ作品に出演し黒沢組初参加の山田真歩が演じ、岡山演じる三宅が出会う謎の男・矢部役を、黒沢監督が今年発表した配信作品『Chime』で主演を務める黒沢組常連の吉岡睦雄が務める。 さらに人生を見失った男・井上役を2022年『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』で好演した黒沢組初参加の三河悠冴、吉井を不審視する警察官・北条役を黒沢組初参加となる矢柴俊博、下町の模型店の店主・室田役を北野作品にも多数出演し黒沢組では『回路』『アカルイミライ』に出演した森下能幸、猟師役を『岸辺の旅』『予兆 散歩する侵略者』で黒沢組を経験する千葉哲也が演じる。彼ら日本エンタメ最前線で活躍する実力派バイプレイヤーたちが勢揃いし、主人公・吉井を取り巻く不穏な空気感をより一層際立たせる。