“現役引退”もよぎった9カ月。帰ってきた守護神・矢澤大夢の再挑戦「限界が来るまで、やれるところまでやる」|フットサル
11月4日、町田市立総合体育館にてFリーグ2024-2025 ディビジョン1の第13節が行われ、Y.S.C.C.横浜とバサジィ大分が対戦。3-0で横浜が勝利した。 【映像】“完全復活”の守護神が週間ベスト5に選出! 右膝前十字靱帯断裂により伊藤玄が戦線を離脱し、北野聖夜、高橋響の欠場と「本職フィクソ」を欠く、Y.S.C.C.横浜。 球際の強さがウリの小林拓夢は、前節の名古屋オーシャンズ戦でのアクシデントからベンチに復帰したが、守備に不安を抱える状況は変わらず。それでも、順位を競る大分相手に攻守ともに力強いパフォーマンスを発揮し、5試合ぶりの勝利をつかんだ。 満身創痍なチーム状況で、クリーンシートの立役者となったのは、GK・矢澤大夢だ。 昨シーズン大怪我に見舞われ、一度は頭をよぎった「現役引退」。それでも決意を固め、ピッチに帰って来た“横浜の守護神”に、話を聞いた。
さらにチーム状況は良くなっていくはず
──試合を振り返って。 毎試合そうなんですが、立ち上がりはかなりバタバタしてしまいました。そこで失点せずに踏ん張れたから、勝ちにつながったと思います。 ──怪我人を複数人抱え、キャプテンの高橋響選手をはじめ本職のフィクソがいない状況でも、無失点で勝利しました。GKから守備について話をしたことは? 僕も今シーズンずっと出場しているわけではないですが、横浜は良くも悪くもメンタルに左右されるチームだと感じています。第1ピリオドの序盤で(失点して)点差が開いてしまうとそこからパフォーマンスが下がってしまうし、逆にロースコアで折り返すことができれば、みんなも乗り気になって第2ピリオドはすごく良くなることが多いです。なので今日は簡単に失点しないように、いつも以上に入念にスカウティングをして、僕からディフェンスの決め事や気をつけたほうがいい点を共有させてもらいました。今日の試合は最初の10分がキーポイントで、今、お話ししたチームの特徴が出たゲームになったと思います。 ──スカウティングについては、普段からチームとは別に自己分析をしているんでしょうか? チームとしてももちろんやっていますけど、自分でもやらないとモヤモヤしてしまって試合に集中できないので、相手のセットプレーの型をはじめ、全部頭に入れて臨むようにしています。 ──稲葉洸太郎監督も、そこは尊重してくれている? そうですね。もともと、昨シーズンから守備の部分は全部任せてもらっていたんですが、今シーズンは監督が代わったので最初は大人しくしていました。 でもここ数試合で負けが続き、チーム内でもミーティングを重ねていくなかで「GK目線でも意見がほしい」と(監督からも)言ってもらいました。今GKコーチも兼任しているので、最近はその立場から少しずつでしゃばっています(笑)。特に相手のGK攻撃に対しては、僕の「こう守りたい」という要望を尊重してくれますし、ここからさらにチーム状況は良くなっていくはずです。