米新規失業保険申請、約1年ぶり高水準-ハリケーンの影響も反映
(ブルームバーグ): 米新規失業保険申請件数は先週、2023年8月以来およそ1年ぶりの高水準となった。ミシガン州の増加が顕著だったほか、ハリケーン「ヘリーン」の影響を受けた州でも申請件数が大幅に増えた。
新規失業保険申請件数は、ブルーバーグがまとめたエコノミスト予想をすべて上回った。
新規失業保険申請件数は当面、ハリケーン「ヘリーン」と「ミルトン」の影響で振れが大きくなる可能性が高く、労働市場の基調的な動向を米金融当局が正確に把握するのを難しくしている。米南東部ではハリケーン被害で多くの人が働けない状況にあるが、失業手当ての申請が難しいか、遅れている人もいるとみられている。
より変動の少ない新規申請件数の4週移動平均は23万1000件に増加した。
季節調整前ベースでも先週の新規申請件数は増加した。ノースカロライナ州に加え、フロリダ州、サウスカロライナ州、テネシー州などヘリーンの影響を受けた南東部の州で申請件数が急増した。
ミシガン州では2週連続で大幅増となっており、2週間の合計で1万0667件増えた。発表文によると、9月28日終了週の増加は、製造業などでのレイオフによるものだった。10月5日終了週についての言及はなかった。
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原題:US Jobless Claims Jump to a Year High, Partly Boosted by Helene(抜粋)
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Jarrell Dillard