親を助けられる? 親に助けてもらえる!?「親と同居する理由・しない理由」ランキング
親と同居するデメリット1位は「気をつかって自由に過ごせない」
反対に「親と同居するデメリット」を聞いたところ、1位は「気をつかって自由に過ごせない(99人)」、僅差の2位は「干渉・管理される(96人)」でした。自由がなくなるのは、どの年代の親と同居する場合でも、多くの人が感じるデメリットでしょう。 また、「介護や見守りが負担になりそう」「金銭面や家事の負担が増える」といった回答もランクイン。親の体調や経済状況によっては、「金銭面や家事の負担を減らせる」というメリットを感じられず、逆に負担が大きくなることもわかります。 1位 気をつかって自由に過ごせない ・自由度が少なくなる。気をつかう必要があるので、お互い気疲れしそう(30代 女性) ・生活の自由度が下がる。気をつかう。あまりダラダラできない(40代 女性) ・一緒に住むとお互い気をつかうので、気苦労が増える(60代以上 男性) 自分の親とはいえ、一緒に生活すると音などの面で気をつかいます。一人暮らしを経験した人だと、自由な一人暮らしを恋しく感じてしまう可能性も高いです。 また配偶者の親と同居する場合は、気をつかう場面がさらに多くなりそうですね。気をつかうことが多すぎると、ストレスが溜まってしまいます。 2位 干渉・管理される ・「親と子ども」の関係なので、あらゆることに口を挟まれる(20代 女性) ・いつまでも子ども扱いしてくる(30代 女性) ・まだ口は達者なので、いろいろと人の生活に口を出してくる(50代 男性) 子どもが社会人になっていたり自分の家庭をもっていたりしても、つい干渉してしまう親は少なくありません。同居すると干渉される頻度が増えると考えられます。 子どもを心配する気持ちから干渉してしまうのでしょうが、「過干渉だ」「うるさい」と感じてしまう子どももいるでしょう。 また「自分は慣れているけど、配偶者にとっては親の干渉が大きなストレスになりそう」と考えている人もいました。 3位 ケンカが増えそう ・今はほどよい距離をとってよい関係が保たれているので、近くなったらよい関係が崩れてしまいそう(30代 女性) ・何でも言い合える関係だからこそ、子育てや生活について食い違いなどがあると、対立してケンカになってしまう(40代 女性) ・嫁姑問題が勃発する危険性(50代 男性) 同居による干渉やプライバシーのなさにより、親子関係・兄弟関係が悪くなってしまうこともあります。 子ども側も人生経験を積んだことにより、昔は気にならなかった「家のルール」や「親の考え方・性格」が気になったり、理不尽に感じたりすることもあるでしょう。 また親子関係に問題はなくても、両親との同居をきっかけに夫婦関係が悪くなることも。 同居でうまくやっていけそうにないなら、「隣居(敷地内同居など、建物を分ける)「近居(短時間で行き来できる範囲に住むこと)」を考えてみるのもいいでしょう。 4位 プライバシーを守れない ・一人暮らしに比べ、自由な時間や場所が少なくなる(20代 女性) ・プライベートの確保が難しい(30代 男性) ・プライベート空間がなくなる(40代 女性) 「親と生活スペースが分かれていない」「家が狭い」「親が過干渉」などの場合には、プライバシーの確保が難しくなります。親と同居する場合は、せめてそれぞれの個室があるといいですね。 また「部屋に入るときはノックしてから」「勝手に部屋を掃除したり、片付けたりしない」など、プライバシーを守るためのルールを決めておくとよいかもしれません。 同率4位 介護・見守りが負担になりそう ・将来的に介護が必要になったとき、仕事との両立が心配(20代 女性) ・同居すると、介護も自分がやるような雰囲気になる(30代 女性) ・介護が必要になると、負担になる(50代 男性) 同居して親の介護をする場合、自分で親の見守りや介護ができるので、介護費用を抑えられます。一方、体力面でも時間面でも、介護する側の負担が大きくなってしまいがちです。 親に認知症の症状が出てきたり、排泄が難しくなったり、わがままをぶつけられたりした場合、精神面でも大きなストレスを感じます。心身の疲労が蓄積し、介護と仕事を両立できずに介護離職する人も。 別居している兄弟がまったく介護を担ってくれないといった場合には、不満も大きくなりそうです。 6位 生活リズムが違ってストレス ・食事や入浴などの生活サイクルを、親に合わせること(20代 女性) ・生活のペースが乱される(50代 女性) ・お互いの生活時間帯にズレがある(60代以上 男性) 例えば「子ども世代は夜更かししたいのに、親世代は早く寝たい」といった場合はストレスを感じやすくなります。キッチンや浴室を共有している場合は、掃除や片付けのタイミングもあるため、「ある程度親と時間を合わせないと」と考える人も多いでしょう。 無理に合わせていると、「本当は仕事帰りにちょっとショッピングに寄りたいのに」「お風呂は寝る直前に入りたいのに」などのストレスが溜まっていきます。 7位 金銭面での負担が増える ・多めに生活費を渡す必要がある(30代 女性) ・実家にある程度お金を入れる必要がある(30代 男性) ・親が病気になったり収入が減ったりしたら、援助する必要があること(50代 女性) 親と同居した場合、子ども世代が親を金銭的に援助する必要が出てくることも考えられます。子どもに迷惑はかけたくないから老後資金はしっかり準備している、という親ばかりではないからですね。 また、同居している実家が古くなってきた場合には、子ども世代もリフォーム費用を負担することになるでしょう。同居の費用負担でトラブルになることもあるので、「生活費の負担割合」「リフォームに向けた積立の負担割合」なども、同居開始前に話し合っておくことをおすすめします。 8位 家事の負担が増える ・家政婦や使用人のように扱われそう(20代 女性) ・買い物に付き合わされる(30代 男性) 親が高齢になってきたり、依存心の強いタイプだったりすると、同居の子どもが家事を担うことが多くなります。「休日も親の通院や買い物に付き合わされる」「親の分まで食事を準備しなくてはいけない」などとストレスを感じることもあるでしょう。 同居開始前に家事負担をどうするか話し合っておくことが大切です。