夏休みに海外旅行で「タイ」に行きますが、円安で「1バーツ=4.3円」と両替が不安です。現地通貨なしで“クレジットカードだけ”で済ませたほうがお得でしょうか?
もうすぐそこまで迫っている夏休みシーズン。コロナ禍の自粛ムードが終了したこともあり、海外旅行を計画している人も多いのではないでしょうか? 一方、現在かなり円安が進行している点が気がかりという人もいるでしょう。旅行前、円を現地の通貨に両替したくないという気持ちになるのも理解できます。 本記事では夏休みにタイ旅行に行く人を例に、両替せずにクレジットカードだけで旅行ができるかを考えていきましょう。 ▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認
2021年から日本円は円安に移行している
日本銀行によれば、東京為替市場のドル・円相場の月中平均について2020年は1月の109.38円から12月の103.83円まで右肩下がりで円高に進んでいました。 ところが、2021年6月に1ドル=110円を超えて以降は急激に円安に進み、同年12月には113.88円、2023年12月には144.09円、2024年6月には157.9円になっています(2024年7月調査時点)。 ドル/円だけでなく、ほかの外国通貨に対しても円安は進行しています。例えばタイバーツ/円は2020年頃に1タイバーツ=3.3円程度だったところ、現在では1タイバーツ=4.3円前後で推移しています。
円安時では日本円を外貨に両替すると損をする可能性がある
円安時は、海外旅行に行くために円を外貨に両替する際に、円高時よりも多くの日本円が必要です。 1万タイバーツに両替するケースで考えてみましょう。1タイバーツ=3.3円のときは3万3000円あれば両替できるところ、1タイバーツ=4.3円のときは4万3000円を用意しなければいけません。 また、両替のたびに手数料が発生します。例えば、2024年7月19日時点のタイバーツ/円のレートは4.35円ですが、成田空港にある外貨両替サービスを利用すると4.84円のレートでの交換になり、約10.1%の手数料が発生します。また、日本帰国後にタイバーツが余ったときは再び日本円に両替するという手間も発生します。 そこで、海外旅行の支払いに活用したいのがクレジットカードです。