40歳派遣社員。派遣先から直接雇用の打診を受けたのですが、年収が下がってしまうのが不安です。正社員のメリット・デメリットを教えてください。
働き方改革によってさまざまな働き方の推進が行われていますが、将来を考えて正社員になることを検討している方もいるのではないでしょうか。 本記事では、派遣社員と正社員での収入の差について解説します。また、正社員になるメリット・デメリットについても解説するので、自身のライフスタイルに合わせた働き方の参考にしてみてください。
派遣社員の平均年収
派遣社員の場合、職種や地域などによっても異なりますが、正社員との月収の差はあまりないとされています。ただし、年収を比較した場合には大きな差が出るケースがあるので注意が必要です。 ジョブズリサーチセンター(JBRC)の調査によると、2024年2月時点(三大都市圏)での派遣社員の平均時給は1628円でした。時給から月収(8時間×21日)・年収(21日×12ヶ月)を計算した場合、月収約27万円、年収約330万円となります。 また、職種別での時給は次のとおりです。 ・オフィスワーク系:1609円 ・営業、販売、サービス系:1506円 ・製造、物流、清掃系:1402円 ・IT、技術系:2208円 ・クリエイティブ系:1882円 ・医療介護、教育系:1471円
正社員になることによる年収の変動
正社員の平均年収は、国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると日本全国で平均523万円となっています。正社員と派遣社員では、月収の差は少ないものの、年収でみると約200万円もの差があります。 年収の差の大きな要因として、ボーナスや手当の支給があることが挙げられます。派遣社員の場合には、基本的に時給での給料計算のみのため、正社員と比較して年収に大きな差がでるケースがあるのです。
正社員のメリット
正社員として働くことで得られるメリットは、次のとおりです。 ・安定した収入 ・充実した福利厚生 ・社会的信用が高い ・教育制度が充実している 正社員として働く場合、派遣社員に比べて収入が安定し、生活の基盤を築きやすくなることがメリットです。福利厚生も充実しており、給付金や手当の支給が得られる場合もあるでしょう。 また、正社員であることは社会的信用が高いため、ローンやクレジットカードの審査に通りやすくなるとされています。将来的にマイホームや車などの購入を予定している場合には、正社員になったほうが有利といえます。