【プレビュー】 "元祖国立決戦"。16年ぶりにJ1に戻ってきた東京Vが、因縁のライバル・横浜FMを迎え撃つ| Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグが2月23日から25日にかけて第1節を開催。国立競技場では、東京ヴェルディと横浜F・マリノスの開幕戦が行われる。
1993年5月15日に国立競技場でJリーグのオープニングマッチとして開催されたのが、ヴェルディ川崎対横浜マリノスの一戦だった。それから31年の時を経て、生まれ変わった国立競技場で同じカードが実現する。16年ぶりのJ1昇格を果たした東京ヴェルディと王座奪還を目指す横浜F・マリノスが相まみえる。 東京Vは、城福浩監督の下でJ1昇格を成し遂げた昨季のチームとスタイルがベースとなる。90分間、攻守でアグレッシブさを失わず、長い時間、相手の陣地でプレーすることを狙う。GKマテウス、CB谷口栄斗、ボランチ森田晃樹、CF染野唯月のセンターラインは今季も変わらず、そこに見木友哉や山見大登、山田颯喜ら新戦力が新たなアクセントをもたらすことになる。 間違いなく横浜FMは格上であり、我慢の時間が多く訪れることは想定できるが、粘り強く守り、一撃で仕留める攻撃は備えているはず。新生・ヴェルディがいよいよJ1の舞台に帰ってくる。 受けて立つ側の横浜FMは、リーグ開幕の前にAFCチャンピオンズリーグのラウンド16を戦い済み。2戦合計スコアでタイのバンコク・ユナイテッドを下し、クラブ史上初のベスト8進出を決めた。21日に行われたセカンドレグは延長戦までもつれる熱戦となり、コンディション的な難しさはあるかもしれないが、そこは総力戦で乗り越えてくれるだろう。 開幕戦に向けてゲーム感覚を養えていることはポジティブであり、ACLを勝ち抜いたことで勢いもある。昨季まで東京Vに在籍していた加藤蓮と東京Vのアカデミー育ちである渡辺皓太にとって楽しみな古巣戦。リーグタイトルを獲得するためにも落とせないゲームだ。 5万人以上が訪れると予想されている国立競技場。90分が終わったときに見られるのは、緑の城福監督の渾身のガッツポーズか、Jリーグデビュー戦となるハリー・キューウェル監督の弾ける笑顔か。日曜日、聖地・国立が熱く激しく燃える。