水面に花浮かべ、犠牲者悼む 中華航空機墜落30年で慰霊式
中華航空機墜落事故から30年となった26日、現場近くで行われた慰霊式には遺族ら約100人が出席した。「空へ」との文字が刻まれた慰霊碑前で、参列者は色とりどりの花を水槽に浮かべて手を合わせ、祈りをささげた。事故後に生まれた犠牲者の孫やひ孫の姿も。「事故を知らない世代にも意識してもらえれば」との声が聞かれた。 父を亡くした中山陽子さん(55)は妊娠中に事故の知らせを聞いたという。「ここに来るたび、早く会いに行かなくちゃと急ぎ、格納庫で遺体を確認したことを鮮明に思い出す」と回想。「事故を全く知らない世代にも意識してもらえれば」と語った。