やはり渋野日向子は“持っている”…!プロアマ通じて「7度目のホールインワン」を達成した「シブコ」と「普通のプロ」との「決定的な違い」
プロアマ通算7度目の快挙
「渋野は日本のツアーでも2度達成しているので、今回でプロとしては4度目のホールインワンで、アマチュア時代も3度やっている。 面白いのは渋野がまだアメリカに主戦場を移す前に聞いた話ではありますが、彼女は試合以外ではホールインワンを出していないこと。試合ではやっていないけど、オフにコースをラウンドしたときなどに何度か経験しているというのが普通のプロなんです。 アマチュアと一緒に回るコンペなどはコースも簡単だったり、グリーンもプロの試合のように硬くはないので当然、出やすいですから。渋野のように試合以外でホールインワンを出したことがないプロは珍しい。ここぞというときに勝負強さを発揮する渋野らしい快挙のキャリアと言える。 しかも、試合でホールインワンを出せばスコアがよくなるだけでなく、調子も上がって成績もいい形で終わるんですが、4日目に出した『BMW選手権』を除けば過去の5回はすべて予選落ちだったんです。 本当に不思議で、やはりほかのプロとは違うんですよね。今回の『ダウ選手権』はダブルス戦で条件が違うとはいえ、ホールインワンを出して初めて予選を通過したことになります」(ゴルフ担当記者) ようやくどん底を抜け出した渋野。メジャーでの2勝目も視界にとらえていると石井プロも太鼓判を押す。
秋にはシブコが間近で見られる!
「ある程度、ボールをコントロールできたら、マネジメントや、行くところ、引くところの押し引きの嗅覚など、ゲームを作るのがすごくうまいですから、このままで優勝のチャンスは十分あります」 そして、秋には日本でその雄姿を生で見られる機会が増えそうだ。 「これだけの人気プロですから、これまでも日本ツアーの試合に出てほしいというオファーはマネジメントする事務所には引っ切りなしに届いていたんですが、渋野本人には伝えていなかったそうです。試合で勝負できる状況にもなかったので、当然の気遣いでしたし、それほど苦しんでいたんです。 ですが、こうして渋野らしさが戻ってきた今は、日本のファンの目の前でプレーすることを前向きに検討できるように変わった。アメリカツアーは10月からアジアシリーズで中国、韓国、マレーシア、そして日本で『TOTOジャパンクラシック』が行われるんですが、渋野はすでに来季のアメリカツアーのフルシード獲得が確定的です。 なので、『TOTOジャパンクラシック』だけでなく、マレーシアはパスして、その前の週の『三菱電機レディス』や、翌週の『伊藤園レディスゴルフ』の参戦もあると思います。秋は渋野スマイルを間近で見るチャンスが多くあると思いますよ」(前出・ゴルフ担当記者) 輝きを取り戻した渋野から、ますます目が離せない。 ・・・・・ 【つづきを読む】『渋野日向子にようやく「最高の伴侶」…全米2位の復活支えた“敏腕キャディ”の「知られざる正体」』
週刊現代(講談社)