クミコ、「第13回 岩谷時子賞」で特別賞を受賞「これまでの道筋が間違っていなかった証」
歌手・クミコが、「第13回 岩谷時子賞」で特別賞を受賞したことが18日、発表された。 作詞家の故・岩谷時子さんの遺志を継ぎ、音楽・演劇界の発展に功労した人物・団体をたたえる賞。創設以来、シャンソン歌手の受賞は初となる。 2024年は越路吹雪生誕100年という記念の年。宝塚歌劇団のトップスターとして活躍し、シャンソン歌手として大人気だった越路吹雪さん。マネージャーだった岩谷時子が越路さんのため、「愛の讃歌」の日本語詞を書いたことが、岩谷さんの作詞家としてのデビューとなった。 クミコはシャンソンイヤーの2024年7月、越路吹雪の名曲「愛の讃歌」や「アプレ・トワ」などを新録音したニューアルバム「私の好きなシャンソンVol.2~シャンソンティックな歌たち~」発売し、話題となった。 10月20日には、NHK「のど自慢」などに出演して、クミコが生まれた土地・茨城県水戸市で「愛の讃歌」を披露。同じ週に、松田美由紀、松村雄基、安蘭けい、日野真一郎(LE VELVETS)など、様々な背景を持つ幅広い世代のアーティストたちと開催した「ニッポン・シャンソンコンサート」は大盛況となった。 「愛の讃歌」「アプレ・トワ」などの岩谷時子の訳詞の歌を継いできたことが評価されての特別賞受賞となった。受賞を受け、クミコは「私にとって岩谷時子さんは、越路吹雪さんと一心同体の相棒。越路さんの歌うシャンソンはどれも岩谷さんの言葉ですが、実に耳馴染みが良く、でも、奥深い。その代表曲『愛の讃歌』は、若い頃から歌ってきましたが、やっと自分なりに歌えるようになったのは最近です。シャンソン歌手として、このような賞をいただくことは、これまでの道筋が間違っていなかった証のようで、ポンと後ろから背中を押されたような気持ちがします。本当にありがとうございます」と喜んだ。
報知新聞社