「1人で決めるなんてこの世の中難しすぎる」妊娠の相談で「死にたい」403件──男性からの相談も
■男性からの相談も──「まんざら捨てたもんじゃない」若者たち
── 妊婦だけでなく、周囲の人からの相談もあるんですね。 実は最近だと、チャットなどでうちの窓口に相談してくる方の15~20%ぐらいが男性なんですよ。若い人から「避妊に失敗したかもしれない」という相談が多くあります。 若い人たちが自分ごととして「今彼女が妊娠したらとても大変だ」と思っているということがわかるんですね。そういうのを聞いていると、まんざら捨てたもんじゃないなという感じはするんです。 だから、そういう電話が来ると私たちは「まずアフターピルを飲むよね」「ピルはいくらするから、払えそう?」とか、対処方法など個別の性教育みたいに話をするんです。例えば「コンドームをしていたんだけど破れちゃった」「ずれちゃった」「外れちゃった」ということであれば、「コンドームどのくらい練習した?」というところから始まって、「1ダース分ぐらいは練習しなきゃね。しかも暗いところでね」と伝えることもあります。 無責任な男の人にばかり目が行くかもしれませんが、しっかり考えている若い子が多いです。だからこそ、高校生などしっかり考えている年代に、包括的性教育という、人権を中心においた性教育を伝えていくこともすごく大事じゃないかと思っています。
■Talk Gender~もっと話そう、ジェンダーのこと~
日テレ報道局ジェンダー班のメンバーが、ジェンダーに関するニュースを起点に記者やゲストとあれこれ話すPodcastプログラム。MCは、報道一筋35年以上、子育てや健康を専門とする庭野めぐみ解説委員と、カルチャーニュースやnews zeroを担当し、ゲイを公表して働く白川大介プロデューサー。 “話す”はインクルーシブな未来のきっかけ。あなたも輪に入りませんか? 番組ハッシュタグ:#talkgender