森保監督が巨人ファンだった少年時代を懐古 「長崎は毎晩巨人の試合でチャンネル権は父が絶対的」
サッカーの未来を考えるワークショップが26日に東京・銀座で行われ、31人の小学4~6年生や日本代表の森保一監督、元同代表MF鈴木啓太氏が参加した。 「将来の日本代表を探しに来ました」という森保監督が鈴木氏とのトークショーでサッカーを始めたきっかけや現役時代のこぼれ話を披露。「小学5年までは野球選手になるのが夢。野球少年でジャイアンツのファンだった。長崎では毎晩巨人の試合の放送があってチャンネル権は父が絶対的。そこで見ていてファンになった」という。転機は小学5年。「隣町でサッカーの監督をしていた先生が赴任してきた。授業が始まる前にみんなでサッカーをやっているのを見て1回練習に行って、そこからはサッカーが楽しくて夢が変わった」と振り返った。 1987年に広島の前身マツダ入りした際はJリーグ発足前でアマチュアの日本リーグ時代。午前中は仕事をこなして午後から練習し、2部も経験した。 「観客も多くなかった。観客席のいすを自分たちで準備して自分たちで試合をする時代。今はサッカーに集中できる環境で生活ができる。何よりもうれしく夢に思っていたこと」 厳しい時代を経験しているだけに子供に夢を与えることへの意識は強く「みんながプロや日本代表の選手になった時にやってもらいたいのは小さい子に握手やサイン、写真を求められた時に応えてほしい。冷たく接すると、その子たちの夢が消えてしまうかもしれない。優しく対応してほしい」と強調。「日本のサッカーはメジャーにはなってきたが、まだ興味がない人や知らない人もたくさんいる。選手と触れ合って、頭をなでられたのがモチベーションになったというコメントもあるので、みんなも子供に夢を与えるようになってほしい」と呼びかけた。 トークショー後は参加者がグループに分かれて「サッカーがうまくなるためには?」「サッカーを楽しむ人を増やすには?」をテーマに各自が意見を出し合った。