広島・九里が初の開幕投手、昨年まで5年連続の大瀬良はレジェンド・黒田に並ぶ大記録
2024年のプロ野球も開幕まであと僅かに迫り、多くの球団で開幕投手が公表されている。 【一覧】広島の過去10年の開幕投手 広島は九里 亜蓮投手(岡山理大附出身)が開幕投手を務める。昨シーズンの九里は8勝8敗、防御率2.53と安定した投球を披露。投球回数174.1回は12球団トップだった。 九里は2021年に13勝を挙げ最多勝を獲得するなど、これまでもまずまずの成績を残していた。しかし、同期入団の大瀬良 大地投手(長崎日大出身)が、2019年から2023年まで5年連続で開幕投手を務めていたこともあり、11年目にして初めて大役を任された格好だ。 一方、今年は開幕投手から外れた大瀬良は、広島の開幕投手による連続記録である長谷川 良平の6年(1953年~1958年)には1年及ばなかった。大瀬良の他に5年連続で開幕投手となったのは黒田 博樹だけしかいない。大瀬良は球団を代表するエースたちと肩を並べていたことになる。 通算213勝を挙げている北別府学は、開幕投手を球団最多の9度務めているが、連続としては1986年から1989年の4年が最長だった。その他、前田 健太投手(PL学園出身=現・タイガース)と、外木場義郎もそれぞれ5度、開幕投手を務めているが、ともに3年連続が最長となっている。 広島の開幕投手で忘れてはいけないのが、大野豊だ。大野は4度開幕投手を務めているが、4度目(1998年)はなんと42歳7カ月だった。これはNPBの最年長記録となっている。 昨年は新井貴浩監督が就任1年目のシーズンだったが、チームは前年の5位から2位に浮上した。もちろん今年はさらに上を目指すことになる。初めての開幕投手となった九里が、チームを波に乗せるような投球をすることに期待したい。