勤労統計問題で特別監察委が報告(全文1)職員ら69名にヒアリング
厚生労働省の「毎月勤労統計」で不適切な調査が行われてきた問題で、関係職員への聞き取り調査を行っていた特別監察委員会が、22日午後に記者会見を行った。 【動画】勤労統計問題「漫然と取り扱い踏襲」特別監察委が調査結果報告 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「勤労統計問題 特別監察委が調査結果を報告 午後4時半から(2019年1月22日)」に対応しております。 ◇ ◇
樋口委員長による委員紹介と流れの説明
樋口:それでは毎月勤労統計調査等に関する特別監察委員会の報告書を取りまとめましたので。 女性:【****00:03:50】マイクを1回いただいてよろしいですか。 樋口:よろしいですか。いいですか。はい。毎月勤労統計調査等に関する特別監察委員会の報告書を取りまとめましたので、ご報告申し上げます。こちらにまずいらっしゃる先生方をご紹介いたします。私の隣から、荒井史男先生でございます。元名古屋高等裁判所長官でいらっしゃいます。そして私の右隣が萩尾保繁先生でございます。元静岡地方裁判所長でございます。そしてそのお隣が廣松毅先生、東京大学名誉教授でございます。そしてまた情報セキュリティ大学院大学名誉教授でもいらっしゃいます。廣松先生は今回の出来事が2007年に設立されました統計法以前の統計審議会のことにも上りますので、当時から統計審議会、そしてその後の統計委員会に参画していらっしゃいました廣松先生に委員となっていただきました。 それではお手元に資料を配布しているかと思いますので、その報告書に沿ってお話をさせていただきたいと思います。まず概要版が1枚紙で配布されておりますが、そこでまずどういうようなことをやったかということについてお話をさせてもらいます。で、統計の専門家を委員長とした外部有識者による毎月勤労統計調査等に関する特別監査委員会における報告書でございますが、延べ69名の職員、元職員に関するヒアリングを行い、そしてまた関係資料の精査等を踏まえまして、この調査に関わるさまざまな問題、指摘等について、事実関係とその経緯およびその背景を明らかにした上で、これに対する責任の所在について委員会として評価したものでございます。 ことの重要性に鑑み、この報告書そのものを参照しながらお話をさせていただきたいというふうに思いますので、そちらをご覧いただきたいというふうに思います。まず、全体の構造でございますが、第1にというところで、この委員会の目的等について記載されております。そして第2のところで、委員会の調査によって明らかになった事実関係について詳細に記載してございます。そしてそのあと、第3にというところで、この事実関係それぞれについての評価を行っております。そして最後に第4ということで総括をするというような流れになっております。 で、4ページのところからその第1、特別監察委員会の目的等ということがございますが、そこにおきましてはこれまでのこれの委員会の設立経緯について。そして何をやってきたかということについて詳細に記載されております。でありますので、ここについてはご覧いただければというふうに思っております。すぐに事実関係のところ。4ページの第2といったところからお話をさせていただきます。で、少し重大性を鑑みまして、長丁場のこういう会談になるかというふうに思いますので、最初からご容赦いただきたいというふうに思っております。どうぞよろしくお願いします。