今年から対策強化も…ハロウィーン当日の新宿歌舞伎町で見た変わらぬカオス
今年も混乱するのか……。 31日はハロウィーン本番。東京・渋谷区では毎年、人が集まり過ぎてトラブルが絶えなかったため、区が条例で路上飲酒を禁止。さらに今年は「渋谷はハロウィーンイベントの会場ではありません」と自粛を呼びかけた。 【写真】中1女子に2万円渡し性的暴行…逮捕された維新元議員は小中高の元教員 渋谷に行けないからか、新たなスポットとなったのが新宿・歌舞伎町だ。本紙記者も昨夜、歌舞伎町に向かった。 到着したのは午後6時ごろ。駅前などの一部区域がバリケードで封鎖され、大型の警察車両が出動するなど、物々しい雰囲気だ。徐々に仮装をした人々がぞろぞろと現れ、あっという間にさながらコスプレ会場といった様相になった。 この日、最も人が集中していたのがいわゆる「トー横」付近だ。仮装をした人や観光客らしき外国人、やじ馬などさまざまな人が入り乱れ、時々「ウオー!」と大声を上げる人も。気分が高揚したのか、メイド服を着た女性が街灯によじ登り、警察官にたしなめられる一幕もあった。 それでも、大きなトラブルはなかったようだ。新宿区も今年からハロウィーン期間中に路上飲酒を禁止する条例を制定。大量の警備員や警察官を配置するなど、厳戒態勢を敷いた。警備員が「滞留しないで下さい」としきりに呼びかけ、警察官も常時にらみを利かせていたため、羽目を外せるような雰囲気ではなかった。 とはいえ、ピリピリムードも伝わってくる。例年、ハロウィーンでは痴漢や盗撮の被害が多発している。本紙カメラマンがやや低めのアングルから街の様子を撮影していると、警察官が詰め寄り「それ、アングル良くないよ!」と写真のチェックを求めた。 露出度の高い仮装女性や、男性の陰部を模したような着ぐるみなどが見られ、珍妙な光景はそのまま。カオスさは変わらなかった。 (取材・文=橋本悠太/日刊ゲンダイ)