物流業界 2024年問題“元年”に見えた課題 燃料費高騰も大きな負担に… 鹿児島
鹿児島テレビ
年末を迎え、何かとあわただしい時期になりましたが、2024年大きな変化を迎えたのが物流業界です。 ドライバーの残業時間が規制される2024年問題や高騰を続ける燃料費など、業界全体に変革が求められた1年といえます。 鹿児島市の運輸会社で話を聞きました。 園田陸運・松本雄二執行役員 「物が届いて当たり前の世界になっている。当たり前が当たり前でなくなることが一番怖いこと」 業界の危機感を口にするのは、鹿児島市の園田陸運の執行役員、松本雄二さんです。 社員は約400人、南九州を拠点に280台のトラックで全国に荷物を配送します。 今はクリスマスケーキの配送のピーク。 1年の中でも年末は最も忙しい時期だといいます。 ドライバーの時間外労働の上限が年間960時間に規制される2024年問題。 4月から規制が始まり8カ月が経過しました。 会社が今、課題と感じているのは残業を規制された分、必要となるドライバーの数の確保です。 園田陸運・松本雄二執行役員 「ドライバーが高齢化し、なかなか若い人が入ってきてくれない。(2024年は)そのへんが一番苦労した。どんどん人が入ってくるような社風にしたい」 もう一つの課題は燃料費の高騰です。 12月に入り、石油元売りへの国の補助金が5円程度縮小され、1月にも更に5円程度の縮小が予定される中、松本さんはコスト高を補填するために、今後、業界全体で配送料金の見直しに取り組む必要性を指摘しました。 園田陸運・松本雄二執行役員 「適正単価に満たない得意先もあるので、業界全体で自社だけではなく、一緒に取り組んでいく形になれば変わっていくのではないか」
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