【文蹴両道】慶應志木高校 川原行人部長「うちの選手は理解力が高い。あまり言い過ぎないよう心掛けている」
――学校のWEBサイトによると、在校生の8~9割が部活動に加入しているのですね? これは新型コロナウイルス感染拡大前(2020年以前)のデータなので、現在の数字とはいくらか違っていると思います。詳しい数字は不明ですが、コロナ前は部活動を頑張っている生徒は多かったですね。縦とのつながりを持とうとした時、部活動に入っていないと機会をつくるのがなかなか難しいですからね。 ――伝えたことを当意即妙に理解しますか? はい、うちの選手は理解力が高いと思います。一から十まで言わなくても、ちゃんと気付いてできる部分が多いですね。だから私たち指導者も助かっているところはありますし、こちらからあまり言い過ぎないよう心掛けています。 ――選手からの要望や問い合わせなどは頻繁にありますか? 疑問に感じていることなどは結構ぶつけてきますね。なぜ、そうするのですか? とか。 ――指導者として、そういう時にうれしさを感じませんか? そうですね。ただ“そんなことも分かっていなかったのか。それでよくやってきたな”なんて思うことも、意外とあるんですよ(笑) ――これからの抱負をお聞かせください。 やはり全国高校選手権予選で勝利を積み上げ、結果を残すことです。県大会で活躍して、ひとつでも上位に食い込んでもらいたいですね。 ――サッカー部に携わり、喜びとかやりがいをどこに感じますか? 何と言っても結果を出してくれた時が一番うれしい。結果で示してもらうためには、私たちが上手に選手を導かないといけません。しかし最も重要なことは、さらに成長するために自分たちでやり切ることです。選手が走る練習を自主的に行うようになってくれたらいいですね。 (文・写真=河野正)