20日、クラシック3冠の最終戦・菊花賞(GI)/出走馬を紹介!
クラシック3冠の最終戦、第85回菊花賞(GI、芝3000メートル)が20日、京都競馬場で行われる。幾多の名勝負が繰り広げられた伝統の一戦。今年も白熱したレースが期待される。 ダノンデサイル(栗東・安田翔伍厩舎、牡)は、好位追走から鮮やかに抜け出して日本ダービーを制覇。その後は順調に夏を過ごし、早々にラスト1冠への直行を決定。10日の1週前追い切りでは栗東CWコース7ハロン95秒4―11秒4と上々の動きを披露。2冠制覇に向けて視界良好だ。父エピファネイアは2013年のこのレースの勝ち馬で、スタミナ豊富。折り合いのつくタイプでもあり、全馬未知の3000メートルもこなせるはずだ。 メイショウタバル(栗東・石橋守厩舎、牡)はトライアルの神戸新聞杯を鮮やかに逃げ切り、毎日杯に次ぐ重賞2勝目を挙げた。こちらの父は2012年の優勝馬ゴールドシップ。ダノンデサイル同様に血統から距離には適応できそうで、得意の道悪になるようならV確率はさらに高くなる。 アーバンシック(美浦・武井亮厩舎、牡)は、セントライト記念で重賞初制覇。コスモキュランダを差し切った末脚は実に鋭かった。日本ダービーは11着と崩れたものの、皐月賞では4着に食い込んでおり、底力も十分。 コスモキュランダ(美浦・加藤士津八厩舎、牡)はセントライト記念で2着に甘んじたが、直線で一度は抜け出して見せ場をつくった。前哨戦とすれば悪くなく、ひと叩きした今回は前走以上に力を出せるはず。春は皐月賞2着、日本ダービー6着。実績ではダノンデサイルに次ぐ存在だ。 メリオーレム(栗東・友道康夫厩舎、牡)は神戸新聞杯で5着。じりじりとしか伸びず、1番人気にこたえられなかったが、2走前の西部スポニチ賞(2600メートル)は4馬身差で圧勝。距離延長は望むところで、スタミナ勝負なら出番がある。 爆発力を秘めるビザンチンドリーム(栗東・坂口智康厩舎、牡)や、3連勝中のピースワンデュック(美浦・大竹正博厩舎、牡)、2連勝のヘデントール(美浦・木村哲也厩舎、牡)などの上り馬もチャンスをうかがう。