「なんで化粧をするの?」小4の息子に聞かれたママが辿り着いた「ひとつの答え」
「なぜ化粧をするんですか?」と聞かれたら、あなたはどう答えますか? ポーラ文化研究所が1500人の女性を対象に行った調査によると、1位「見出しなみ・マナーとして」(55%)がだんとつで、それに2位「肌の悩みをケア・カバーしたいから」(27%)、3位「他の人からきれいに見られたいから」(25%)、4位「自分に自信をもちたいから」(23%)が続く結果となりました。 【漫画を読む】「なんで化粧をするの?」に対するママの答えとは…? 2児の母であるイラストーレーターの横峰沙弥香さんも、身だしなみやマナーとして化粧をしていると思っていたそうですが、最近、息子に「なぜ化粧をするの?」と聞かれて、改めてその理由について考えたそう。 横峰さんが子育ての切なさを、架空のスナック「スナック千代子」のピスタ千代子ママとしてつぶやく4コマ漫画連載「スナック千代子へいらっしゃい」(毎月第1・3日曜日に配信)。今回は、そのときのエピソードを漫画と共に綴ってもらいました。 =============== ※ポーラ文化研究所が2020年10~11月に実施した調査(調査対象:15~64歳女性1,500人)。 ===============
化粧をする理由が前向きになった理由
メイクは誰のためにするのか問題。たびたび議論されているのを見かけるホットなトピックではありますが、そういえばちゃんと考えてみたことなんて一度もありませんでした。 「私のことなんて誰も見てないよ」なんて言いつつも、早起きしてまでメイクを欠かさない生活を送っているのはどうしてなのか。家族は私のすっぴんなんて見慣れているし、メイクの時間がなければ、もっと優雅に朝のひと時を過ごす余裕もできるはずなのに……。 思えば、私はずいぶんと若い頃から身なりを気にしていたように思います。ひどい癖毛、汗っかきな体質などなど、私は人一倍こまめに手入れをしないとすぐに薄汚い見た目になってしまう要素を多く持っていることに気が付いてしまい、そこからはひたすら戦いでした。 学生時代は悪目立ちしてしまったが最後、卒業までの日々は地獄と化します。同級生に不快感を与えない最低限の清潔感が欲しい。だけどそれを維持するにはお金も手間もかかるし、「校則」という大きな敵もいる。親の目を盗み、教師を欺き、私は小綺麗さを求め続けました。そのまま大人になったのが、今の私です。 「自分は汚い。だからみじめな気持ちになりたくない」 化粧をする理由を改めて考えてみたら、そんな後ろ向きな理由がバックボーンにあったことに自分でも驚きます。でも、大人になり自由を手に入れてからは、それなりにメイクを楽しむ気持ちも持てるようになったし、身なりをきちんと整えた日は自信を持って過ごせるせいか、良いパフォーマンスが出せているように思います。 だから、化粧は人目ありきで自分のためにしているんだなと、いまは思います。 もちろん、誰かのために綺麗でいたいとか、モテたい! 自分にとっての理想の美を極めたい! など色々な理由があると思いますし、そのどれもが前向きで素敵だと思います。
横峰 沙弥香