セガンティ、ナスダック100連動ETFに610億円の弱気ポジション
(ブルームバーグ): ヘッジファンド会社セガンティ・キャピタル・マネージメントの3月末時点の米資産保有高トップは 、3億9500万ドル(約610億円)相当のナスダック100指数連動上場投資信託(ETF)のプットオプションだった。
対象はインベスコのETFで、マイクロソフト、アップル、エヌビディアなど、時価総額上位100社の非金融企業の株価に連動している。同ETFは1-3月(第1四半期)中に8.4%上昇し、3月28日以降さらに2%上昇した。
香港でインサイダー取引で摘発されているセガンティは、アリババグループ株を金額ベースで2番目に多く保有していた。このポジションは約1億800万ドル相当で、同社はアリババの米国預託証券(ADR)の保有を50%増やした後だった。アリババのADRは第1四半期に6.6%下落したが、その後12%回復している。
ブルームバーグが米証券取引委員会(SEC)への届け出に基づいてまとめたデータによると、セガンティの米資産へのエクスポージャー総額は3月末時点で15億ドルとなり、前四半期末から20%減少した。
セガンティのカート・アーソイ最高経営責任者(CEO)はコメントを控えた。
香港証券先物取引委員会は今月、インサイダー取引の疑いでセガンティと創業者のサイモン・サドラー氏、元トレーダーのダニエル・ラ・ロッカ氏に対する刑事手続 きに着手した。
原題:Segantii Had a $395 Million Bearish Wager on Nasdaq-Linked ETF(抜粋)
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Bei Hu, Nishant Kumar