クラウドファンディングって何?/木暮太一のやさしいニュース解説
最近、「クラウドファンディング」が注目されています。 「クラウドファンディングで書店を作った」「ビジネスを始めることができた」「自分の想いを本にして出版することができた」など、いろんな声が出始めています。 しかし、一体その「クラウドファンディング」とは何なのでしょうか? ───「うーーん、なんか聞いたことあるかも」 クラウドファンディングとは、「不特定多数からお金を投資(提供)してもらうこと」です。 これまで、何かビジネスやプロジェクトを始めるには、手元資金のほかに、知人や銀行からお金を借りたり、投資家から投資してもらうのが普通でした。 ですがそれでは、数百万円など、まとまったお金を確保することは難しいです。 ───「なんで?」 知人・友人から借りられるお金はせいぜい数十万円でしょう。 また、銀行からお金を借りるのも簡単ではありません。しっかりとした事業計画を提出しなければいけませんし、何より審査が厳しい。 投資家にお金を投資してもらうのも、とても大変です。 そのため、これまでは、まとまったお金が必要でも、手元資金で何とかするしかありませんでした。 そこで、このクラウドファンディングという仕組みが注目されているのです。 ───「具体的に、どうやって集めるの?」 この仕組みは、主にインターネット上で行われます。 イメージ的には、ネット通販のようなものです。ネットで買う時、「商品ページ」がありますよね。ネット通販では商品説明が書いてあります。でも、クラウドファンディングでは、その「商品ページ」に「プロジェクト内容(実現したい内容)」が書いてあります。 また、ネット通販では、“商品の価格”が書いてあります。クラウドファンディングでは、 「こういうことをやりたいので全部で○○万円必要です!」と書いてあります。 そしてその内容を見て、「おもしろい!」「このプロジェクトの実現に、自分も一役買いたい!」と思った人が、商品を買うイメージでお金を出すんです。