中日・松山晋也「ぶっとんだスピードの真っすぐ投げたい」目標は160キロ!3段階のトレーニングステップで地面の反発力を味方にする
中日の松山晋也投手(24)が23日、最速160キロ超えへの再挑戦に意欲を示した。大台突破を目指し、地面の反発力を利用するための3段階のトレーニングステップを設定。瞬きする間にミットに突き刺さる「弾丸直球」まで真っすぐを磨き上げ、打者を圧倒する。 松山の目がぎらついていた。プロ2年目で最優秀中継ぎのタイトルを獲得して迎えたオフ。テーマは明確だった。「真っすぐをもっと強く、スピードを追い求めてやっていく。切れとか伸びというのもありますが、球速を上げるのが一番手っ取り早い。目標は160キロ。新幹線を超えるぐらいの意気込みで、ぶっとんだスピードの真っすぐを投げたいです」 快速球で「オリエンタル・エクスプレス」と呼ばれた元西武・郭泰源、阪神の藤川球児新監督の「火の玉ストレート」、元阪神・呉昇桓の「石直球」…。他を圧倒する直球は異名を取ってきた。新幹線のように瞬きする間に眼前を過ぎていく、弾丸のような直球を松山は求めている。 今季の最速は156キロ。4キロアップの課題は、シーズン中の動作解析で判明していた。「地面からの反発が使えていなくて、エネルギーのロスがあった。瞬発的な動きが足りていない。地面からの力を一発で仕留めないといけません」と話す。 反発力を利用するためのトレーニングは3段階。「まず反力をそのまま上方向に使う力を強くして、次は横に向かう力を強く、最後に投球に生かせるようにしてきます」。第1段階では、ウエートトレーニングで重りを持ち上げる速度を計測。その1つとして、現在約80キロで行っているスクワットを同じ速度で100キロを持ち上げることを目指す。「数値がよくなればより反力が使えているということ。どんどん上げていかなければいけません」と意気込む。
中日スポーツ