子育てのイライラがふわっと軽くなる「マインドフルネスの深呼吸」
子育ての忙しさに追われ、イライラが溜まってしまう……そんな方におすすめしたいのが、マインドフルネスに基づいた「深呼吸」のアクティビティです。 リラックス効果や集中力向上に繋がるこの呼吸法は、親子で一緒に行うことで、お互いの絆を深める時間にもなります。 朝起きた時や寝る前など、日常生活の中で気軽に取り入れてみてください。 モンテッソーリ&レッジョ・エミリア教育研究者である島村華子先生の著書、『親子でできるモンテッソーリ教育とマインドフルネス 』より抜粋してご紹介します。 ※本稿は島村華子著『親子でできるモンテッソーリ教育とマインドフルネス 』(創元社)より一部抜粋・編集したものです。
マインドフルネスに焦点を当てたアクティビティ
マインドフルネスに焦点を当てたアクティビティは、「今」の瞬間に集中し、感謝の気持ちや自己認識を育むこと、心身のリラクセーションを促進することに重点を置いています。 親子で一緒に行うことで、親御さんも一度立ち止まり、深呼吸する助けになります。
深呼吸
【年齢】 3~12歳 【目的】 1 体をリラックスさせる 2 集中力を高める 3 体への感謝を育む 【必要なもの】 なし 【いつ】 朝起きた時、ストレスを感じた時、宿題の前、寝る前
やり方
1.子どもと並んで、あぐらをかいて座るか、椅子に座る。背筋をまっすぐにする。 親「一緒に深呼吸して、リラックスしてみよう。」 2.お腹に片手を置く。やりやすければ目を閉じる。 親「お腹に片手をこうやって置いてみよう。」 3.心の中で2秒数えながら、鼻からゆっくり深く息を吸い、お腹が膨らむのを感じる。 親「ゆっくりと鼻から深く息を吸ってみて。お腹が風船みたいに膨らむのがわかるかな?」 4.息を1~2秒止めて、ゆっくり口から息を吐く。この時にお腹がしぼむことに意識を向ける。 親「今度は口からゆっくり息を吐いて、お腹の風船がしぼむのを感じてみよう。」 5.この方法で呼吸を何回か繰り返す 親「お腹が上がったり下がったりするね。」 6.終わった後に、どう感じたかを子どもとともに話す。 親「深呼吸をしてみて、何か気づいたことはあった? リラックスできたかな? 緊張している時や、イライラした時に、また一緒にやってみようか。」
バリエーション
・学校に通う子どもなら、学校のチャイムがなるたびにゆっくり深呼吸をする習慣をつける。 ・大人も子どもも、仕事、学校、人間関係でイライラすることがあった時に、何か言ったり、行動に移したりする前に深呼吸をする。
島村華子(モンテッソーリ&レッジョ・エミリア教育研究者)