いよいよ開幕…母国開催で五輪初出場のウェンバンヤマ、気合十分も「まだ夢のよう」
いよいよ7月27日(現地時間26日。日付は以下同)に開会式を迎える「パリ2024オリンピック競技大会」。昨年ドラフト1位でサンアントニオ・スパーズに入団し衝撃のNBAデビューを飾ったビクター・ウェンバンヤマは、この夏にオリンピックのデビューを果たす。 トレーニング施設でビデオ会見に臨んだウェンバンヤマは、自身初出場であり母国での開催となった今回のオリンピックに対する今の気持ちを語った。 「これが本当にオリンピックだなんて、まだ実感がわかない。これまで観戦してきたオリンピックとは全く異なるものを経験しているよ。試合でラ・マルセイエーズ(フランス国歌)を斉唱するとき、やっと実感がわくことになると思うんだ。まだ夢のようだよ」 ウェンバンヤマの高まる気持ちとは反対に、フランス代表は本戦を前にして課題に直面している。開催前の強化試合では2勝4敗という結果に終わっており、セルビア、ドイツ、カナダ、オーストラリアに敗れている(ドイツとは2試合実施し1勝1敗)。24日にFIBAが公開したオリンピック出場国のパワーランキングでは、前回発表分から3ランクダウンの6位という評価を受けた。 強化試合の内容から、主にオフェンス面に課題が残っていると見られているフランス代表。しかし、ウェンバンヤマは現状をポジティブに捉えているようだ。強化試合での戦績について、次のようにコメントしている。 「より良い準備をするためにも、事前に困難に身を置いた方が良い。だから、僕たちは正しい方向に進んでいるよ。スタッフと選手たちのエネルギーがただただ素晴らしくて、良い結果をもたらそうという熱意は他のチームで見たことがない程だよ。僕たちは自信にあふれている。平坦な道じゃないっていうことは、みんなわかっているんだ」 フランス代表は28日にブラジル代表との試合でオリンピック初戦を迎え、31日に日本代表、8月3日にドイツ代表との試合を控える。“怪物”ウェンバンヤマは、昨シーズンNBAに与えた衝撃をこの夏母国で見せることができるか。
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