鳴海唯、自由奔放なシングルマザー役は「ギャルマインドを大事に演じてます(笑)」『あのクズを殴ってやりたいんだ』
◆ほこ美役の奈緒さんから刺激を受けている部分はありますか? 想像していた以上に柔らかくて穏やか、大らかな方でした。愛情深いオーラがダダ漏れで、この人を好きにならない人はいないんじゃないかと(笑)。対面してると、心が自然と大きく開いて、心がつながる瞬間が何回もあって。奈緒さん自身が持ってる温かみがそうさせてくれるんでしょうね。一緒にいてすごく心地いいです。意外だったのは笑い上戸なところで、私がたいしたことを言ってないのに大笑いしてくれるんです。面白い人になったのかなって、勘違いするぐらい(笑)。おかげで現場が明るくなってます。 ◆明美役の斉藤由貴さんとは、現場でどのような話をされてますか? 斉藤さんはたくさんドラマや映画を見ているから、現場に行くとよく情報交換をしてるんです(笑)。スナックで歌うシーンがあるんですけど、斉藤さんの生歌唱を聞けるなんてぜいたくなシーンだなと。「狙いうち」とか、昭和のヒット歌謡を歌ってらっしゃるんですけど、チャーミングな体の動きもかわいくて。明美さんに群がる男たちと、それを冷めた目で見ているさや美の構図も面白いと思います(笑)。 ◆これまで撮影して来た中で、印象深かったシーンはありますか? クランクインの日に、明美さんとさや美が振られて泣いてるシーンを撮ったんです。そこにやって来たほこ美が助けてくれるっていう。一連の流れを見た監督がちゃんと家族に見えたみたいで、「これでいける」と言ってくださったのが印象的でした。 ほこ美とさや美は性格的に正反対ですけど、名前通り「ほこ」と「さや」の関係にあるんじゃないかと勝手に思っているんです。ほこ美に何があっても受け止める、帰って来たときはほっと一息つける関係であれたらいいなと。佐藤家のシーンはまさにそういう気持ちでやっていたのが良かったのかなと思うし、今となってはもう4人集まれば自然にそういう空気になるから、今後もいいシーンがたくさん生まれると思います。 ◆ちなみにほこ美のボクシングのように、何かに打ち込み、成し遂げた経験は? 小学校のマラソン大会ですね。毎年10位内でしたけど、3位以内には入れなくて。あるとき、お金持ちの友達から「3位以内に入らないでね」って言われたんです。3位以内に入れたら、犬を買ってもらう約束をしていたみたいで。そこで火が付いて、猛練習しました(笑)。もう毎日、近所を走って走って、走りまくって。そしたら、2位になれたんです。うれしかったし、目標に向かって頑張ったのは初めてだったから、その後の自分にとって自信になってます。ちなみにお金持ちの子は結構後ろの方で、お母さんにめっちゃ怒られてました(笑)。 ◆では、落ち込んだときに自分を奮い立たせる方法は? 昔、一緒にお芝居をした先輩の俳優さんやプロデューサーさんからいただいたメッセージを読み返すようにしてます。温かい言葉ばかりだから、それを読むと、「大丈夫、私にはこんな言葉をかけてくださる方がいる。不安にならず自信持ってやろう」と思えて。何か大事なことがあるときは、そうやって自分を奮い立たせてます。 ◆最後に、視聴者の皆さんに向けてメッセージをお願いします。 ほこ美と海里さんの恋模様の一方でボクシングや家族愛などもあり、単なるラブコメの枠に収まらないドラマになっていると思います。ボクシングがどんどん本格的になっていくから、お好きな方は楽しみにしてほしいですね。ヒューマンとラブ、ファイティングが詰まったドラマになっているので、いろんな方に楽しんでいただきたいです。 <プロフィール> 鳴海唯●なるみ・ゆい…1998年5月16日生まれ。兵庫県出身。A型。
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