“最大1,500万円まで”補助が可能!中小企業庁が用意する補助金制度「中小企業省力化投資補助金」とは?
◆「中小企業省力化投資補助金」とは?
次に学ぶのは「中小企業省力化投資補助金」について。こちらは、人手不足に悩む中小企業・小規模事業者が、その課題を解消するために汎用製品を導入する場合に利用できる補助金制度です。下記に一例を紹介します。 <汎用製品の一例> ・ビジネスホテルなどによる自動チェックイン機や掃除ロボットの導入 ・飲食店の配膳ロボットの導入 「中小企業省力化投資補助金」を利用することで、導入にかかる費用の一部が補助されます。また、ロボットが導入されることで従業員の負担減や生産性アップも期待でき、これによって売上アップが実現できれば、従業員の給料アップにもつながります。 企業が補助金制度を申請するには、通常、複数の要件を満たす必要があり、事業計画なども作成して提出しなければなりません。ロボットを導入するのであれば、同様のロボットを複数検討して、もっとも適していると思われるロボットを決め、そのロボットを導入するとどのように業務が効率化されて、どの程度の競争力強化が期待できるのかを示す必要があります。 そこで中小企業庁では、煩雑な申請の負担を減らすために製品のカタログを用意。カタログは中小企業庁がメーカー等と協議をおこない、業種に適したロボットをあらかじめ審査したものをまとめたものです。「カタログのなかから製品を選べば、A4用紙1枚程度の計画書で済みます。また、申請手続きを製品の販売事業者がサポートしてくれるメリットもあります」と佐藤さん。製品カタログは、全国中小企業団体中央会が運営する「中小企業省力化投資補助金」のサイトで閲覧が可能です。 なお、中小企業省力化投資補助金の補助率は、製品を購入する費用の2分の1にあたり、事業者の規模にもよりますが“最大1,500万円まで”補助が可能です。そして、中小企業省力化投資補助金以外にも、最大50億円の補助が可能な補助金制度が用意されています。 最後に佐藤さんは、「中小企業庁では、物価高に負けない“継続的な実現”に向けて、安定的に賃上げの資金源が確保できるように、さまざまな支援を進めています。賃上げに向けた取り組みをご検討されている中小企業、小規模事業者の経営者の皆さまは、まず“よろず支援拠点”にご相談ください」と呼びかけました。 番組のエンディングでは、杉浦と村上が今回学んだ「賃上げアップのために、中小企業を応援するための取組」について復習します。村上が特に注目したポイントとして “価格転嫁サポート窓口”をピックアップし、「相談できる場所があることを知ってほしいと思いました」と話します。続いて杉浦は“中小企業賃金アップ応援サポート”を挙げ、「(サポートには)いろんな方法があるからね。補助金も使ったほうがいいです」とコメントしました。 (TOKYO FM「杉浦太陽・村上佳菜子 日曜まなびより」6月23日(日)放送より)