【武雄競輪・GⅢ万博協賛】立部楓真 特別インタビュー 自然と気合がみなぎる初の地元S級戦 28日開幕
3連続優勝中の浅井康太ら参戦
武雄競輪(佐賀県武雄市)の4日制GⅢ「第8回大阪・関西万博協賛競輪」が28日、開幕を迎える。S級S班こそ不在だが、高松のGⅢ開設記念に続けて四日市FⅠ、高知FⅠでも優勝と3連続V中の浅井康太(三重)に、GⅠで2Vの小倉竜二(徳島)、今月1日に佐世保FⅠで豪快な逃げ切りVを決めた町田太我(広島)など、ハイレベルなレーサーが遠征。九州勢は、地元佐賀のエース山田庸平が立ちはだかり、若手の松岡辰泰(熊本)、後藤大輝(福岡)らも元気。S級レーサーとして地元を走るのはこれが初めての若手先行型・立部楓真も気合十分で、意気込みを熱く語ってくれた。
初めての地元S級戦
――いよいよ地元・武雄のGⅢに出走ですね。 「S級で地元を走ること自体が初めてなんですよ。昨年の5月、A級で走って以来なので楽しみだし、頑張りたいです」 ――武雄はこの冬は開催がありませんでした。 「昨年11月から2月下旬まで設備改修のため練習でも使えなかったので、その間は佐世保バンクで練習させてもらっていました。もちろん佐世保でやって身になることも多かったんですが、武雄が使えるようになって、自分のやりたい練習をしっかりやれている感じがあります」 ――最近の状態はどうですか。2月の落車の後に1場所欠場しましたが。 「2月初めの静岡での落車は、ケガはひどくなくて、それは大丈夫でした。ただその直後にインフルエンザにかかってしまって調子を落としました。欠場もそれが理由です」 ――3月初旬は玉野のGⅢ開設記念を走り5、9、2、3着。 「インフル明けで、2日目までは全く自信がありませんでした。体調以上に、その自信のなさが走りに出てしまった感じです。3日目からの2走は開き直って走れました。内容は悪くなかったと思います」
7月には初のS1昇格
――静岡の落車では、失格にもなりました。 「デビューして初めて失格。S級1班の点数が遠のいてしまいましたね(失格すると平均点からマイナスされる)。でもS2の点数はしっかり取っていけると思っています」 ――来期(7月~)は初めてのS1ですね。 「はい。S級に復帰した昨年の後期は、特に夏場に感じが良かったので点数も取れました」 ――昨年8月、和歌山でのGⅢ万博協賛では決勝に進みました。 「あのころは調子が良かったですね。今回も万博協賛ですし、縁起はいいかもしれません」 ――高校時代は地元の有田工で野球に打ち込んだのですね。 「甲子園には行けませんでした。2学年上の金ケ江勇気さん(111期)は行っているんですけど」 ――高3の夏を終えて、競輪志望に転向ですか。 「いいえ。就職することにしました。野球を続けるつもりはなくて、競輪も話は聞いて興味はあったのですが、迷いながらもという感じで選んだ道でした」