チョコレートって腐るの? 賞味期限や保存方法について
※この記事は、海外のサイト『delish』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
いつもは賞味期限が切れる前にチョコレートを食べ切ってしまう人でも、うっかりしてしまうこともある。どうしても甘いものが欲しくなったら、背に腹は変えられない。食器棚の奥に眠っていた古いチョコチップやハロウィーンのお菓子を前に、「チョコレートって腐るんだっけ?」と自問した経験はない?
うれしいことに、チョコレートはすぐには腐らない。「チョコレートは賞味期限が長く、簡単には腐りません」と話すのは、ニューヨークの料理学校「インスティチュート・オブ・カリナリー・エデュケーション」でペストリー研究開発ディレクターを務めるユルゲン・デビッドさん。チョコレートが悪くなったかどうか、どうやって判断すればいい? チョコレートが傷むとカビが生えたり、味や匂いが悪くなっている可能性がある。このような場合は、絶対に廃棄しよう。
チョコレートの賞味期限はものによって変わり、ダークチョコレートはほかの種類のチョコレートよりも長持ちするという。「ダークチョコレートは2年間、ミルクチョコレートは1年間、そしてホワイトチョコレートは約6か月間品質が保たれるでしょう」とデビッドさんは話している。
ダークチョコレートの品質が長く保たれる秘密は、原料の一つであるチョコレートリカーだそう。ミルクチョコレートもチョコレートリカーから作られるけれど、牛乳を含むため傷むのが早くなる。ホワイトチョコレートにはチョコレートリカーが含まれていないため、賞味期限がもっとも短くなる。
チョコレートを長持ちさせる保存方法
冷たいおやつを楽しむためにM&Msやチョコバーを冷蔵庫に入れるかもしれないけれど、実はこれはあまり推奨されない。デビッドさんによると、冷蔵庫内の湿気によってシミのような変色やシュガーブルーム(砂糖の結晶化)が起きることがあるという。チョコレートをいい状態に保つためには、密閉包装して18~21℃の湿度の低い暗所に保管するようデビッドさんは推奨している。「チョコレートに匂いが移るのを避けるため、匂いの強いものから遠ざけるのもおすすめです」 ただし英チョコレートメーカー「ウィテカーズ・チョコレート」は、24℃度以上の高温多湿の気候に住んでいる場合チョコレートを冷蔵保存した方がいいかもしれない、と伝えている。同社は、チョコレートを密閉容器かビニール袋に入れて保存し、食べる際は冷蔵庫から取り出して15~20分ほど室温に置いておくことを推奨している。