レジ要らず「モバイルオーダー」飲食店から問い合わせ殺到 人件費「3分の1削減」
最新の「モバイルオーダー」サービスに問い合わせが殺到しています。 【画像】注文から決済までを客のスマホで完結…開発のきっかけは自ら経験した「ワンオペ」
■開発のきっかけは飲食店で経験した「ワンオペ」
都内にある麻辣湯(マーラータン)の専門店。一見、普通の飲食店に見えますが、男性客が食事を終えて席を立ち、そのまま店を出ます。スタッフも特にとがめる様子はありません。 来店客 「(Q.会計は済みましたか?)QRで読み取って注文して、PayPayで払いました。めちゃ良かったです」 実は、この店、注文から決済までスマートフォンで完結できる「モバイルオーダー」サービスを導入しています。 開発したのは、日本在住18年の中国人社長。きっかけは、日本の飲食店で経験したワンオペでした。 注文から決済までを来店客自身のスマホで済ませることができる新サービスの「anydeli(エニデリ)」。その操作方法は簡単です。 まず、席に着いたら目の前にあるQRコードを自分のスマホで読み取り、メニューを選びます。会計が完了するとオーダーが通ります。 anydeli 呉美麗社長 「ワンオペ(ひとり)で店を回していた時、(客から一度に)『すみません会計』『すみません注文』と。ここも配膳しないといけない、料理を作らないといけない時は(困った)」 かつて1人で店を切り盛りしていた呉社長。「anydeli」は、こうした自らの体験から思いついたと話します。 呉社長 「例えば(忙しい)ランチとかピーク時、2時間しかないんですけど、でもシフト組む時は、2時間だけでは組めない、前後4時間とか。飲食店経営者としては、そこのコスト感は重いかなと」 人件費高騰や人手不足に直面する飲食店から今、問い合わせが殺到しています。導入店舗は去年から5倍に増えたといいます。 9月から導入を始めたこちらの居酒屋では…。 やきとりさんきゅう 亀戸本店 染谷涼太店長 「導入したことによって、オペレーションが金曜・土曜は3人から2人に、平日は2人から1人に削減することができました」 「(Q.だいぶ人件費が浮くのではないか)人件費3分の1はカットできました。かなり大きいです」 利用客にとって意外なメリットもあるようです。 利用客 「めちゃめちゃありがたいのが、店員さんがけっこう忙しくしていると、声かけるタイミングが難しいじゃないですか。自分のタイミングで頼めるっていうのが、めちゃめちゃありがたいです」 (「グッド!モーニング」2024年12月27日放送分より)
テレビ朝日