「カード停止したのに不正利用が止まらない!」クレカ詐欺…カード会社はどこまで補償してくれる?
これだけは覚えておきたい! 各種トラブルの防衛策
「当たったらアンラッキー詐欺」が横行する中で、ユーザーにとれる防衛策はあるのだろうか。最後に各種トラブル対応について知っておきたいことをまとめたので、ぜひ参考にしてほしい。 ◇「プッシュ通知」の許可設定を確認 月に一度は利用履歴を確認し、おかしな支払いがないかをチェックしよう。とはいっても1ヵ月以上も前の支払い内容を明確に覚えている人は少なく、小さな額なら「これ何だったかな。ま、いっか」で終わらせてしまう危険性は大いにある。 そこで気に留めてほしいのが、支払い後、早ければ10分ほどで届く「プッシュ通知」。これなら自分が使ったかどうか、すぐに確認できる。ただし、このサービスが始まったのは今から1~2年ほど前のこと。それ以前に登録したカードでは、自分で通知設定をしないと届かないこともある。通知が届かない人は、プッシュ通知の許可設定を確認し、必ずオンにしておこう。 ◇自分の「サブスク」はきちんと管理 例えば毎月定額で引き落とされている、わずかな金額。3桁だったりすると、身に覚えがなくても「何かのサブスクだろう」と考えがちだが、実際に毎月980円を3年間、ずっと盗み取られていたケースもある。自分がどのサブスク料金を支払っているのかを把握することも大切だ。 ◇「詐欺メール」はここで見分ける 最近はかなり巧妙になってきたが、それでもやっぱり日本語が不自然。また送り主のアドレスも、@より前は体裁が整っているが、後ろがグチャグチャということが多い。 フィッシングメールは、単に開いただけならセーフ。そこから偽サイトに誘導されても、アドレスが有効だということが相手にわかってしまう程度の被害で済む。とにかく個人情報を入力しないのが鉄則だが、もしも詐欺メールかどうか判断がつかず、クリックしたことを不安に思うなら、すぐにカード会社に連絡を。 ◇「不要なカード」は処分 何かのサービスを受けるために作り、その後は使わないから明細も見ていない……。そんなカードは今すぐ処分。不要なカードをそのままにしておくと、「当たり」の被害を被る確率が高くなる。 ◇「落とした、盗まれた」はすぐに警察へ! カードを紛失したら、すぐに警察に届けよう。カード会社によっては、届けていることが保障の必須条件になっている場合もある。最近は交番に行かなくても、オンラインで申請できるので活用したい。 ◇「暗証番号」によっては補償されないことも カードを落として使われた時に、暗証番号が誕生日だと補償されないケースも。誕生日や電話番号は絶対にNGと心得よう。 松岡賢治(まつおか・けんじ)マネーライター、ファイナンシャルプランナー/証券会社のマーケットアナリストを経て、1996年に独立。ビジネス誌や経済誌を中心に金融、資産運用の記事を執筆。著書に『ロボアドバイザー投資1年目の教科書』『豊富な図解でよくわかる! キャッシュレス決済で絶対得する本 』。 取材・文:井出千昌
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