万博出禁発言「撤回すべき」大阪維新の吉村代表 自身も過去に謝罪
大阪府箕面市の上島一彦市長(65)=地域政党・大阪維新の会所属=が市議会で2025年大阪・関西万博会場の安全性などを疑問視した共産党の市議に「万博行くなよ。出入り禁止や」とヤジを飛ばした問題で、維新の吉村洋文代表(大阪府知事)は21日、上島氏に「発言を撤回すべき」と伝えたことを明らかにした。府庁で記者団の取材に答えた。 【写真】「不適切な発言だった」発言撤回を表明する大阪府箕面市の上島一彦市長 吉村氏は上島氏の発言について「議会の議論で思うところはあると思うが、丁寧に説明する姿勢が重要」と指摘。吉村氏自身も3月に党員向けの集会で、万博の会場建設に批判的なコメンテーターの玉川徹氏について会場への出入りを禁止すると発言。その後、撤回し謝罪していた。 上島氏は19日の市議会一般質問で、万博に子供らを無料招待する府の事業にからみ、会場の安全性などを疑問視する質問を終えた共産市議にヤジを飛ばした。共産市議団は上島氏に発言を撤回し謝罪するよう申し入れたが、上島氏は20日、記者団の取材に「首長として不適切な発言をした」しながらも「噓偽りのない発言なので撤回、謝罪はしない」と述べた。