侍J切り札に初見の韓国偵察部隊が警戒「大きな脅威」 爆速・五十幡は「代走専門なんですか?」
韓国コーチが代走・五十幡亮汰に驚愕「韓国にはいない。対策が必要」
野球の「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024 日本vsチェコ」第2戦が10日、愛知・名古屋市のバンテリンドームで行われ、日本が9-0で2連勝した。13日に豪州との初戦を迎える「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」へ勢いをつける圧勝。ネット裏から試合を見つめた韓国代表の偵察部隊を驚かせたのが、7回に代走で出場した五十幡亮汰外野手(日本ハム)の快足だ。盗塁2つと内野ゴロで生還し、「韓国にとっては大きな脅威となる選手」と警戒感を強めた。 【動画】「安打不可能」「狂気だ」 米投球分析家が160km超ストレートより驚いた日本代表投手の一球がスゴイ 五十幡は日本が2-0とリードした7回、先頭の牧秀悟内野手(DeNA)が左前打で出塁すると代走として出場。カウント1-0からマウンド上のルカシュ・エルツォリ投手の一塁けん制に誘い出された形となったが、そのままスタートを切って二盗に成功。さらに2-1からの3球目には三盗。4球目を源田壮亮内野手(西武)が二ゴロとする間に本塁をかけ抜けた。 この快足に目を見張ったのが、試合を見つめた韓国の偵察部隊だ。プレミア12の代表でクオリティー・コントロールコーチを務めるイ・ジニョン氏は、五十幡を見るのは初めてだといい「スピードに驚いた。韓国にとっては大きな脅威となる選手だと思います」と率直な驚きを口にした。 さらに「代走専門の選手なんですよね? 韓国にはちょっといないタイプの選手だと思います。捕手だけでなく、チームとして対策が必要でしょう」と警戒の色を強めている。 イ・ジニョン氏は、2006年と2009年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に韓国代表として出場。日本戦でのダイビングキャッチで「国民右翼手」と呼ばれるようになった名選手だった。2008年の北京五輪では金メダルメンバーの一員に。国際大会を知り尽くした目にも、五十幡のスピードは“異様”なものに映った。
五十幡は冷静「盗塁が役割ではなく…」
日本代表の井端弘和監督は、9日の第1戦後の会見で、第2戦では「国際試合ではどのチームも投手が素晴らしい。これまでの実戦では盗塁はノーサインでアウトにもなったりしたけど、盗塁のコントロールをしっかりしたい」と足で勝負をかけるポイントを探っていくとしていた。 五十幡は、投手のけん制がボーク気味だと頭に入れた上での思い切ったスタートだったと明かし「シーズンだったら(ボークを)取られていたと思います。大会前にいい経験というか、いい準備ができた」と笑顔。言ってみれば走ってくるのが“見え見え”な場面での成功が期待されるという過酷な役割にも「盗塁することが役割ではない。得点を挙げるのが役割」と冷静だ。 プレミア12では、切り札としてもっと勝利を左右する場面での代走が回ってくるはずだ。「その中でも、プレッシャーのかかるところで楽しんで走りたいです」。予行演習は済ませた。世界を驚かせる大舞台はもうすぐそこだ。
THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori