高校生は気にしすぎ? 自転車ヘルメットかぶらない理由
自転車に乗った時のヘルメットの着用実態を探るため、広島県警は広島市内の高校生にアンケートをした。92・2%が着用していないと答えた一方で、92・8%が安全のためにはかぶった方がいいと回答。ヘルメットの安全性に理解を示しながらも、周囲や容姿を気にする傾向が浮かんだ。 道交法改正で昨年4月から着用が努力義務となったのを踏まえ、7月に1校で実施。1~3年の348人から回答を得た。かぶらない理由を六つの選択肢で尋ねると「他の人がかぶっていないから」が29・7%で最多。次いで「髪形が崩れる」が23・0%、「荷物になる」が17・2%だった。 どうしたら着用しようと思うのかも尋ねた。「周りの人の多くがかぶり始めたら」が37・2%で最も多く、「校則で定められたら」が35・4%と続いた。「危険な経験をしたら」が8・6%、「ヘルメットの種類が増えたら」が6・6%だった。 県警自転車小型モビリティ対策室は「予想以上に周囲を気にしている状況がうかがえる。着用が広がるよう啓発を強めたい」としている。 県警によると、県内では1~7月に527件の自転車事故が発生。6人が死亡し、全員がヘルメットは未着用だった。うち高校生の事故は78件で70人が負傷し、着用は4人だった。
中国新聞社