〔NY外為〕円、152円台半ば(11日)
【ニューヨーク時事】11日のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇基調を受けて円売り・ドル買いが優勢となり、円相場は1ドル=152円台半ばに下落した。午後5時現在は152円41~51銭と、前日同時刻(151円92銭~152円02銭)比49銭の円安・ドル高。 ニューヨーク市場は152円65銭で取引を開始した。米長期金利の指標である10年債利回りは、おおむね4.2%台で推移。金利高止まりを眺めて円売り・ドル買いが進み、円は一時152円84銭まで下落した。 米労働省が朝方発表した11月の米消費者物価指数(CPI)は、前月比0.3%上昇、前年同月比では2.7%上昇。伸び率は10月実績をそれぞれ0.1%上回り、インフレの根強さを示唆した。ただ、伸び率はいずれも市場予想と一致。米連邦準備制度理事会(FRB)が17~18日開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場の予想通り0.25%利下げするとの観測が強まった。このため、統計発表後の値動きは限定的だった。 円は取引後半、152円50銭近辺で足踏み状態となった。市場では、12日発表される11月の米卸売物価指数(PPI)で足元のインフレ動向を再度見極めたいとの思惑が広がったもよう。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0490~0500ドル(前日午後5時は1.0522~0532ドル)、対円では同160円01~11銭(同159円90銭~160円00銭)と、11銭の円安・ユーロ高。