【九州場所】豊昇龍が大関初Vへ〝全集中〟 朝稽古非公開に立浪親方「連勝すればピリピリしてくるから」
大関初Vへ〝全集中〟だ。大相撲九州場所6日目(15日、福岡国際センター)、大関豊昇龍(25=立浪)が幕内熱海富士(22=伊勢ヶ浜)を退け、関取となってから初めて初日から6連勝をマークした。過去3連敗中の相手に土俵際まで押し込まれたが、相手のいさみ足で白星を拾った。取組後は「相撲に関しては良くなかった。とにかく勝って良かった」と安堵の表情を浮かべた。 昨年名古屋場所で初優勝して大関昇進を果たしたが、その後は賜杯から遠ざかる。今場所の快進撃を受けて、周囲もV奪回への支援態勢を整え始めた。本場所中は原則的に朝稽古を非公開としていたが、この日から報道陣に対しても部屋のホームページを通じて自粛要請を通達。異例の〝完全非公開〟となった。 師匠の立浪親方(元小結旭豊)は「(完全非公開は)今日から。連勝すればピリピリしてくるから。稽古場でいろいろ聞かれるとね。(豊昇龍には)場所で質問してもらえれば」と稽古に集中させる方針を説明。「本人も横綱になろうと思ってやっているから。取りこぼしをしないこと、同じ相手に連敗しないことが大事になってくると思う。まだまだ、これからですよ」とまな弟子に期待を寄せた。 豊昇龍は「連勝? 気にしない。気にするとバタバタになる」。このまま無敗街道を突き進み、賜杯にたどりつくことができるか。
東スポWEB