公式会見に臨んだ平田憲聖

　男子ゴルフの国内ツアーで現在、賞金ランキング1位の平田憲聖（23＝ELECOM）が、2度目の出場となる米国男子ツアー（PGA）のZOZOチャンピオンシップに向けて「優勝目指して頑張りたい」と、堂々と宣言した。開幕を翌日に控えた23日、会場の千葉・習志野CCで行われたプロアマ戦に参加。先立って行われた公式会見では、今大会に懸ける思いの強さを示した。 　昨年大会は、国内ツアー賞金ランキング6位の資格で初出場して、6位に食い込んだ。トップ10入りしたことで、次戦のワールドワイドテクノロジー選手権の出場資格を得てメキシコまで飛んだが、予選落ちに終わった。そんな経験も、力に変えて今季は国内ツアーで4勝。今年は、PGA公式ホームページのパワーランキング（優勝予想）で、1位の松山英樹、2位のコリン・モリカワ（米国）、3位のザンダー・シャウフェレ（米国）といったメジャー覇者のそうそうたる面々が居並ぶ中、8位に名を連ねた。 　予選ラウンドの組み合わせもマックス・ホーマ（米国）、任成宰（韓国）といったPGAで上位進出の常連と同組となった。これには平田は「見た時は興奮しましたし、世界の一流の選手と予選ラウンドからプレーできるのは楽しみです。緊張も普通のトーナメントよりはすると思うんですが、それも楽しみながら、自分のゴルフをできれば」と感謝しつつ、気後れしないことを誓った。 　11月7日開幕の三井住友VISA太平洋マスターズ（静岡・太平洋クラブ御殿場C）を終えて、賞金ランキング1位を維持していれば、途中の予選会を経由せずに、来季のPGA出場権を懸けた12月の最終予選会（米フロリダ州）へのエントリーが可能になる。「チャレンジしたい。PGAは小さい頃から見ていて憧れ。そこに自分が出ている姿というのは、今はあまり想像がつかないですけど、いずれはそこを目指してやりたい」と力説。今の自分の実力、世界との距離を知ることができる憧れの舞台へ、心身ともに万全の状態で臨むつもりだ。【高田文太】