英国ロイヤルは「赤の達人」! 戦略的に「赤」をまとう理由
英国ロイヤルズの着こなしには常に世界中から注目が集まる。古くからのしきたりやマナーなど、たくさんの決まりごとがある「ロイヤルスタイル」だが、そのなかで最大限に自分らしさをアピールして楽しむ姿に憧れを抱く。「英国ロイヤルズ」がファッションを通じて見せる、生き方や意志、今の気分、遊び心を読み解いてみたい。 【写真】貴重な報道写真で振り返る、ダイアナ妃のスタイル遍歴164
2023-24年冬、最旬のトレンドカラーに浮上した赤は、英国ロイヤルズにとっては定番色だ。華やかに見せたいとき、強さをまといたいとき、女性ならではの美しさを強調したいとき。彼女たちは意志を持って、半ば戦略的に赤を選び、公務に臨んでいる。その一方で、オフの日のさりげない赤の効かせ方もとびきり楽しい。もしや、英国ロイヤルズはトレンドカラー、赤の達人? そんな気持ちで選びぬいた12スタイルからヒントを見つけてほしい。
ダイアナ妃は「攻めの赤」
個人的には、ダイアナの赤い着こなしの中で1番好き。とびきり華やかなフォルムは80年代特有のものだとしても、よく見てください、小脇に抱えたクラッチバッグやパンプスはもちろん、ストッキングまで赤で統一している!! ふくらはぎ下からつま先を透け感のある赤にするところに、ダイアナのファッション感度の高さが見て取れる。ここまで徹底して赤で統一しているから、襟と袖の白がより一層映えているのもポイント。
ロイヤル・ハンプシャー連隊とのディナーに、英国王室御用達のテーラー「ギーヴス&ホークス」の赤いジャケットで登場。ドレスではなく、ミリタリーのユニフォームをそのまま取り入れたようなマニッシュなスタイルを選ぶ遊び心と攻めの姿勢が、ダイアナらしい。
チャンピオン・チルドレン・オブ・ザ・イヤーの授賞式に出席したダイアナ。英国ロイヤルとしてブリティッシュチェックを身にまとうときも、赤を選ぶことが多い。ウエストをシェイプした赤のジャケットは品の良さと力強さの両方を演出できるアイテム。それ以外のアイテムを黒でまとめて、主役の赤をぐっと目立たせているのもさすが。