英国ロイヤルは「赤の達人」! 戦略的に「赤」をまとう理由
このスタイルの「攻め」ポイントは、厳密に言うと赤ではなくてピンクの使い方。赤のシングルボタンジャケットを公務で着る場合、中に着るブラウスは白が定番のはずだが、ダイアナはピンク。しかもドット柄&ボウタイ。個性がぶつかり合うアイテムをここまでさらりと着こなせてしまうセンスに脱帽だ。
キャサリン妃は「センシュアルな赤」
カナダ訪問中、歓迎会に現れたキャサリン。胸元のカッティングやウエストからの切り替えが美しい、「プリーン バイ ソーントン ブレガッジー」のドレスで勝負! ビジューブローチとイヤリングできらめきをプラスする装いもキャサリンらしさが出ている。ダイアナと違い、さすがにストッキングはベージュでおとなしめ。
コロナ禍で働く医療従事者らへ感謝を伝える“サンキューツアー” 中の1枚。コートは「アレキサンダー・マックイーン」、スカートとマフラーは「エミリア ウィックステッド」、ロンドンブランド尽くしで、さすがの優等生っぷり。無地の赤と黒だけならパワフルになりすぎるが、チェック柄を差し込むことで少し柔らかく優しく仕上げている。マフラーとスカートをセットアップにしているのも面白い。
アウター、そして柄モノで赤を取り入れることが多いから、この「キャサリン・ウォーカー」の千鳥格子柄の膝丈コートはお気に入りのアイテムだと推測される。この日はラグビーの試合観戦だから、自然光の入るスタジアムで映える赤、そして、親しみやすい赤を狙ったはず。
これぞ、正しい赤の使い方! というのが伝わる写真。周りはほぼ黒のダークトーンの装いの中、キャサリンは真っ赤でシンプルなコートを着用。しかも、ジャケットは「ザラ」ではないかと推測されている。ちょっと意地悪な言い方をするなら「あざとい」が、何が悪いの? ということで、目立ち方も美しさもピカイチ。
エリザベス女王は「チャーミングな赤」
王室一家でのクリスマス礼拝では、この日のイベントに最適な赤のコートをチョイス。コートのボタンも赤、ちらりと見えるスカートも赤、そして、「フルトン」の傘まで赤! ちなみに、洋服と傘の色を合わせることはエリザベス女王の十八番とも呼べるスタイリングだ。