英国ロイヤルは「赤の達人」! 戦略的に「赤」をまとう理由
えんじ色に近い落ち着きのある赤のケープは、身頃にたっぷりとボリュームを持たせたフォルムが愛らしい。ちょこんと小さく出された手や足元の抜け感も、エリザベス女王のかわいらしさを引き立てている。
少しカジュアルな場での公務や、ウィンザー城で過ごすオフの日のエリザベス女王の着こなしのファンなのだが、この日の赤のブラウス×スカーフも秀逸。さり気なく巻いた柄スカーフの色彩の方が少し濃くて、落ち着きがあるというのが品よく仕上がるポイント。イヤリングと時計、ベルトのバックルにゴールドを忍ばせているのもいい味に。
この年のホース・ショーでは、差し色使いの赤を披露。“ほっかむりスカーフ”はエリザベス女王の得意分野だが、そのスカーフがまるで襟元を飾る大きな赤いリボンのように見えるし、キルティングコートの袖元からほんの少しだけ見えるニットの赤も絶妙! もちろん、赤いリップも。