南伊豆のゲストハウスで女性限定釣りイベント 釣りガールの裾野広げる
釣り好き女将(おかみ)が経営するゲストハウス「Daja(ダジャ)」(南伊豆町子浦)で12月7日・8日、初の女性限定の釣り教室が開かれ、3人の参加者が釣りのノウハウや魚のさばき方を学んだ。(伊豆下田経済新聞) 【写真】魚のさばき方教室の様子(関連画像9枚) 「釣りを身近に感じてほしい」と女将の松原淑美さんが企画した同イベント。本来予定していた釣りは強風のため断念することになったが、参加者たちは座学形式で釣りの基本技術や必要な道具の使い方を学んだ。初心者にも分かりやすい松原さん指導の下、釣り糸の結び方に挑戦したり、餌の選び方を学んだりした。 その後、イワシとアジのさばき方講習を行った。参加者たちは初めは戸惑いながらも、スタッフのサポートを受けて次第にコツをつかんでいった。夕食には自分たちでさばいた魚を鍋料理にして楽しみ、翌朝の朝食にも自分たちでさばいたアジで作った干物を味わった。南伊豆町周辺で釣れる魚や旬の魚を生かした調理法も紹介し、参加者たちは興味深く耳を傾けた。 松原さんはもともと釣りが趣味で、2014(平成26)年に地域おこし協力隊として南伊豆町に移住。「釣りガール倍増計画」を目標に掲げ、2018(平成30)年に同ゲストハウスを開業した。「釣りを始めたいけれど方法が分からない人に向けたイベントを、ずっとやりたいと思っていた」と話す松原さん。「コロナ禍でなかなか実現しなかったが、今回やっと開催することができた。もっと女性にも釣りを身近に感じてもらいたい」と思いを話す。 今回の釣り教室に参加した津田陽子さんは、南伊豆を訪れるのも、釣りをするのも初めて。たまたまインスタグラムで同イベントを知ったという。「釣りに興味はあったが、想像以上に繊細な作業だと驚いた」と話しながら、釣り糸や針の扱い方を熱心に練習していた。 同じく参加者の池畠朋子さんは、同ゲストハウスを利用するのは2回目だが、釣りは未経験。「趣味を増やしたいと思っていた。1人では不安でなかなか始められなかったが、このイベントを知ってすぐに参加を決めた。釣りをしている人がみんな器用なのにも感心した」と感想を話す。 「問い合わせも多かったので、今後も釣り体験イベントを続けていきたい」と話す松原さん。「参加者を船釣り体験に連れて行くなどの企画も考えている。自分で準備ができるようになれば、どこでも釣りを楽しめるようになるし、また南伊豆町にも釣りをしに来てほしい」と意欲を見せる。
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