ミシュラン、フランス国内の2工場を26年初頭までに閉鎖…アジア勢の低価格タイヤとの競争激化
【ロンドン=中西梓】仏タイヤ大手ミシュランは、仏国内にある15工場のうち2工場を遅くとも2026年初頭までに閉鎖する方針を発表した。インフレ(物価上昇)やエネルギー費の高騰で、アジアからの低価格な輸入タイヤと競争が激しくなり、欧州でのシェア(占有率)が奪われているためという。
閉鎖するのは西部のショレ工場とバンヌ工場で、主にトラック向けのタイヤや部品を製造している。ミシュランの仏国内従業員は約1万9000人で、2工場には約7%にあたる約1300人が勤務している。
欧州の自動車業界では工場の生産能力が過剰になっており、独自動車大手フォルクスワーゲンも独国内で3工場を閉鎖する方針を示している。